球道雑記BACK NUMBER
引退決断の井口が最も目をかける男。
“言われやすいタイプ”の清田育宏。
text by
永田遼太郎Ryotaro Nagata
photograph byKyodo News
posted2017/07/10 11:30
伊東監督からの期待も厚い清田。その潜在能力は抜群だけに、井口の言葉を胸に復調を果たせるか。
井口の想いに応えるためにも……マリンの打席へ。
ファームでは大村巌二軍打撃コーチの指導の下、インサイドアウトの技術修正に取り組んだ。それについて清田も手応えを掴んでいる。
「一時期は疲れでバットが少し重く感じるときもありましたけど、そういうことは1年間戦っていれば必ずあることなので、別にそこまで深く考えてはいないですけど、ただ打てなかった時期に比べると感覚的にはだいぶ良くなってきているとは自分でも感じています。(6月下旬に)ファームに落ちてきてからも変な感じもないですし、(2015年の好調時と)近いものはあります」
残り3カ月となった共に戦う日々。完全燃焼を決めた井口の想いに応えるためにも清田育宏はマリンの打席で進化した姿を見せるしかない。そして1つでも多くの勝利と1人でも多くのファンをスタンドに。それが井口への一番の恩返しになるはずだ。