フランス・フットボール通信BACK NUMBER
ネイマールの異常すぎる取材状況。
仏雑誌が載せた辛辣な“メイキング”。
text by
フローラン・トルシュFlorent Torchut
photograph byAlain Mounic Patrick Gaillardin/L’Equipe
posted2017/05/25 11:00
「繰り返し言っているけど、僕はバルサでハッピーになりたいんだよ」(ネイマール)
インタビュー記事は、唐突に終わる感じで……。
――セレソンとバルサではどちらがより大変ですか。どっちの方がプレッシャーは大きいのでしょうか?
「偉大な選手が多ければ多いほどプレッシャーもまた大きくなる。バルサでのプレッシャーはとりわけ強いけど、セレソンも18歳で代表入りしたときからプレッシャーを感じていた。当時はロビーニョのような経験豊かな選手がいたけど、プレッシャーはチーム全体にかかっていた。ベテランだけがそれを受け止めているわけではない。若くとも代表に入った以上は、プレッシャーにも耐えられると見なされる。代表に選ばれるためには、そうしたあらゆる準備が必要なんだ」
以下、「メイキング・オブ」という編集後記欄。
場所:ジョアン・ガンペル(FCバルセロナの練習場)のプレスルーム
インタビュー時間:17分
その間に飲んだ飲み物:何もなし
服装:ダークグレイのTシャツ、ジョギングパンツ、バスケットシューズ、黒のキャップ。
言葉:スペイン語ではじまり最後はポルトガル語に。
インタビューアーとの息の合い方:0/10、理由は初めてのインタビューであるため。
その場に居合わせた人々:ガブリエラ・ポッジ(ネイマールの肖像権を管理する女性。たまたまサントスから来ていた)。インタビュー中ずっと写真を撮り続けていた友人がひとり。シェミ・テレス(バルサの広報チーフ)。部屋の奥ではカタルーニャのジャーナリストがラキティッチをインタビュー。
聞き忘れた質問:ユベントス戦の後で涙を流したのは、これで今年のバロンドールの可能性がほぼ消えたと思ったからですか?
インタビュー中に時計を見た回数:0
彼自身が選ぶであろうインタビューのタイトル:今季が僕のバルサでの最高のシーズンだ。
最近のFF誌で彼が気に入ったインタビュー:ルイス・スアレス、リオネル・メッシ、ダニエウ・アウベス。
筆者(トルシュ記者)が評価するこのインタビューのネイマール:5/10