フランス・フットボール通信BACK NUMBER
ネイマールの異常すぎる取材状況。
仏雑誌が載せた辛辣な“メイキング”。
text by
フローラン・トルシュFlorent Torchut
photograph byAlain Mounic Patrick Gaillardin/L’Equipe
posted2017/05/25 11:00
「繰り返し言っているけど、僕はバルサでハッピーになりたいんだよ」(ネイマール)
「その中でもNo.1はレオ(メッシ)だろう」
――ずっとチームを支えてきた中心選手たち、シャビがチームを離れイニエスタもキャリアの最後に近づきつつあります。自身がより明確なリーダーになることを望んでいますか?
「僕らのチームには経験豊かな選手が他にもたくさんいる。これからどうなっていくかは何とも言えないなあ……」
――しかしあなたはグループの中で、徐々に重要な役割を担うようになっていると見なされています。
「いやいやいや。それは以前からそうだったし、このチームで気持ちよくやっている。個人的にもっと進歩したいと思っているだけだ」
――ただ、ここ数年のバルセロナにおいて、それぞれの役割は明確です。リオネル・メッシがチームのスターであり、あなたが彼の後継者になるだろうと。そこをどう捉え、短気をおこしたりフラストレーションを感じないようにしているのですか?
「僕が望んでいるのは世界最高の選手たちと一緒にプレーすることだ。そしてその中でもNo.1がレオ(メッシ)だろう。だからとても心地よく感じているよ」
「誰もが言いたいことを好きに言えばいい」
――つまりふたりの間には、競争意識は何もないと。
「周囲はいろいろなことを言うけど、僕は自分のベストを尽くすだけさ。僕にとって本当に大事なのは父や家族の言葉で、今はとてもうまくいっている。それ以外は……プレーするのは僕自身で、誰もが言いたいことを好きに言えばいい」
――とはいえあなたはまだ25歳です。いずれNo.1になりたいとは思いませんか?
「もちろんなりたいし、それが僕の夢でもあるが、ここバルサにいては不可能だと誰もがいう。でも僕は、ここで実現できると思っているし、騒がれることなく着実にそうなっていきたい。プレッシャーは感じていない。そのためだけにプレーしているわけじゃないからね」
――No.1になるとは、具体的にはメッシを越えるということですが……。
「(苦笑いしながら)繰り返すけど、僕はここで楽しくやりたいだけだ」