フランス・フットボール通信BACK NUMBER
ネイマールの異常すぎる取材状況。
仏雑誌が載せた辛辣な“メイキング”。
text by
フローラン・トルシュFlorent Torchut
photograph byAlain Mounic Patrick Gaillardin/L’Equipe
posted2017/05/25 11:00
「繰り返し言っているけど、僕はバルサでハッピーになりたいんだよ」(ネイマール)
「(今季が)最高のシーズンであるのは間違いない」
――第1戦で0-4と大敗したにもかかわらず、どうして逆転勝利を信じることができたのでしょうか?
「パリで試合終了のホイッスルを聞いたときから、逆転は十分可能だと思っていた。少なくとも4得点を決めて、歴史に僕らの名を刻むんだと。たしかに彼らに1点返されたとき(62分、バルセロナ3-1PSG)、状況はさらに厳しくなったけど決して諦めなかった。試合が終わる前に白旗を掲げるなど考えられない。たとえどれほど小さな可能性であろうと、最後まで信じて戦い続けることを身体に叩き込まれているからね。結局そうなっただろう」
――PKとなるファールを得たうえに1アシスト2ゴールと、勝利の立役者となりました。バルサに来て以来最高のシーズンを送っているという実感はありますか?
「その通りで、最高のシーズンであるのは間違いない。ゴールも決めているしアシストも多い。ここまでの自分のパフォーマンスには満足している。ただ、本当に最高のシーズンにするためには、リーガとコパデルレイのタイトルが不可欠だ」
ネイマールは、ロッカールームではそれほど会話しない!?
――自身が新たなレベルに到達したと感じていますか?
「どうかな……。ピッチの上でそれを判断するのは難しいよ」
――年を経るごとにチーム内での役割も変わっていますか?
「ここにやってきたときから今日まで、役割は変わっていない。ずっと同じで、たしかに4年前はまだ21歳だったけど、もう子供でもなかった。責任の重さは当時も今と変わらなかった。誰もがそれぞれの役割を理解し、監督が求めることを全員がピッチ上でコレクティブに実現するだけさ」
――ロッカールームでは積極的に発言しますか?
「いや、必要なこと以外は話さない。そうでないときは黙っているよ」