フランス・フットボール通信BACK NUMBER
ネイマールの異常すぎる取材状況。
仏雑誌が載せた辛辣な“メイキング”。
text by
フローラン・トルシュFlorent Torchut
photograph byAlain Mounic Patrick Gaillardin/L’Equipe
posted2017/05/25 11:00
「繰り返し言っているけど、僕はバルサでハッピーになりたいんだよ」(ネイマール)
今季は間違いなくバロンドールの最有力候補者では?
――それではバロンドールを夢見ますか?
「選手なら誰もが獲得を夢見る。もちろん僕もいつか獲りたい。でも繰り返すが焦ってはいないしプレッシャーも感じていない。このまま進んでいくだけさ」
――ロナウドやリバウド、ロナウジーニョ、カカといったブラジルの受賞者たちのリストに名前を連ねることが、あなたにさらなるモチベーションを与えていますか?
「その通りで、彼らが受賞する姿を小さいときから見てきた。特にロナウジーニョとカカの受賞(2005年と2007年)は印象に残っている」
――バルサで最高のシーズンを過ごしているあなたも、今年は有力な候補者といえるでしょうか?
「わからないな。もう一度言うけど、僕は焦っていない。何があろうと、今の状況に満足している」
「わからないといったらわからない」
――バルセロナで獲得できますか、それともどこか別のところになるのでしょうか?
「言ってるだろう。獲得してハッピーになりたいだけだと。そして僕は今、ここバルサでとてもハッピーだ」
――あなたの言葉から類推するに、バルサに残ったままいつかバロンドールを獲得したいと思っているのですね。
「その質問にはもう答えている。(明らかにイラつきながら)わからないといったらわからない(イライラの原因は、『ル・モンド・デポルティーボ』と『マルカ』が後に明かしたところによれば、この日の練習でアシスタントコーチのウンスエと激しくやりあったためとのこと)」
――バルサではまだ確固たるリーダーではないにせよ、ブラジル代表のあなたは押しも押されもせぬリーダーです。バルサのネイマールとセレソンのネイマールにはどんな違いがありますか?
「ふたつは異なるチームで、僕の役割も当然ながら異なる。でもプレーそのものには変わりはないよ」