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BリーグNo.1勝率、川崎の秘密練習。
心を磨く12本連続フリースロー。 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2017/04/07 11:30

BリーグNo.1勝率、川崎の秘密練習。心を磨く12本連続フリースロー。<Number Web> photograph by AFLO

勝利を積み重ねる川崎の北ヘッドコーチと篠山。指揮官の課した練習によって、選手たちがたくましさを増した。

フリースロー成功率「75%超」がノルマに。

「フリースローの成功率です。75%以上は入らないとダメだ、という目安が自分のなかにありました。1年目のチームの成功率は少し低くて、72%くらいだったんです。最低ラインとして、75%を超えるようにと練習をはじめたのです」

 ちなみに、現在のBリーグで成功率トップを誇るのが、名古屋ダイヤモンドドルフィンズで76.9%。最下位は秋田ノーザンハピネッツの67.2%だ(川崎は75.2%で6位につけている)。

「(自主練習などを)見ていると、選手はフリースローの練習はあまりしないんですよね。打つこともあったのですが、連続で決まるかどうかなどはあまり重要視していなかった。『連続で決める』というのは集中していないとできないことですから、そういう練習をすることにしました」

最後の12本目を外してしまうと、最初からやり直し。

 こうして練習の最後に、工夫したフリースローのメニューが組まれることになった。

 ルールは、一定の制限時間を設け、その時間内にフリースローを連続して決めるというものだ。

 この練習を導入した最初の年は連続で10本、翌年には11本、そして、翌々年からは12本を連続で決めるというルールにした。現在は、7分半の間に12本連続で決めないといけない。11本続けて決めていたとしても、最後の12本目を外してしまえば、もちろん、初めからやり直しである。

 北の就任1年目に入団したキャプテンの篠山竜青は、こう話す。

「すごく良い緊張感ですよね。やっぱり、入らない選手は最後まで残ることになりますし。ただ、この練習を始めてからチーム全体の確率というのはある程度上がっているんですよ」

 この練習を取り入れるとともに成功率は上がっていき、練習に取り組むようになった3年目に75%を超えた。

【次ページ】 練習の最後にフリースロー練習をする意義って?

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