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圧倒的に強いウォリアーズとキャブスを、
プレイオフで脅かすチームはどこ?
posted2017/04/06 11:00
text by
長澤壮太郎Sotaro Nagasawa
photograph by
Ronald Cortes/Getty Images
NBAは、いよいよ4月15日(米国現地時間)からプレイオフに突入する。
30チームが昨年10月から82試合を戦い、これから、東西それぞれ上位8チームが頂上を目指し、さらに激しい戦いを繰り広げる。
プレイオフは、7戦中4戦勝ち抜けのトーナメント方式で、1回戦、地区準決勝そして地区決勝シリーズと続く。地区を勝ち抜いたチームがファイナルに進出し、また7戦中先に4勝した方がNBA王座に輝くことになる。
地区優勝するためには12勝、NBA王者になるには16勝しなければいけないということだ。
ここまでのシーズンを振り返ると、前年度地区チャンピオンである東のキャバリアーズと西のウォリアーズがともに順調に勝ち続け、各地区の首位の座をほとんどの期間で保持してきた。
史上初めて、3年連続同じファイナルの組み合わせになる――大方のその予想はすんなり的中すると思われていた。しかし終盤になって、首位を走り続けた2チームに意外な落とし穴が待ち受けていた。
その間隙を縫って、ウォリアーズとキャバリアーズを、プレイオフで倒すチャンスが出てきたチームがいくつか出てきたのである。
そのチームを紹介する前に、まずは、二強に訪れた落とし穴から振り返ろう。
西地区最大のハプニング……KDの戦線離脱!
西のウォリアーズ。
2月28日のウィザーズ戦開始わずか1分半の出来事だった。エースの一角であるケビン・デュラント(KD)が転倒してきたチームメートのザザ・パチュリアと接触し、膝を負傷。激痛に見舞われ試合を後にした。
今季獲得した大物看板選手が戦線離脱を余儀なくされたのだ。
結果、右膝内側側副靭帯損傷と脛骨挫傷で全治4~5週間と診断されたが、最初の診断で今シーズン絶望である可能性があると知らされたデュラントは、その場で号泣したと打ち明けている。
そこからウォリアーズは、我々が見たことのない脆弱さを露呈した。