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女子カーリング、五輪を巡る大接戦。
中部電力とLS北見の別れた明暗。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byNanae Suzuki
posted2017/02/06 12:30
スキップの松村千秋(24歳)のショット。まだ若いチームだが、その昨年からの急成長ぶりは目を見張るものがある中部電力。
中部電力には、ホームアドバンテージがあった!?
決勝戦に限らず、前半は好ショットを連発していた選手が、休憩のあと、前半の出来とは打って変わって、相次いでミスを出すケースも見られた。その光景は、今大会における氷の変化への対応の難しさを物語っていたが、一方で、中部電力にとっては地元での大会であったことが大いに味方した――ということも象徴していたように思う。
LS北見が優勝していれば女子の平昌五輪代表はLS北見に内定するはずだったが、中部電力の優勝により、LS北見と中部電力の間で9月に代表決定戦が実施されることになった。
スケジュール、大会形式などは未発表だが、会場はアドヴィックス常呂カーリングホールとなる。ここはLS北見の地元であり、日々、練習で使用しているホームリンクである。
7カ月後の決戦へ向けて、LS北見は、まずは日本代表として出場する今月下旬の冬季アジア大会がその取っ掛かりとなる。
中部電力もまた、さらなるレベルアップを図るだろう。
最後に笑うのはどちらか――その日まで、戦いは続く。