畠山健介のHatake's roomBACK NUMBER
畠山健介、トップリーグを考える。
15人中11人が日本人なのだから。
text by
畠山健介Kensuke Hatakeyama
photograph byKensuke Hatakeyama
posted2017/01/05 17:00
2017年の初詣の大國魂神社にて。おみくじは「末吉」だったけど、そのお告げ内容は上々!?
SRも大事だが、トップリーグの意義も再確認したい。
これまでラグビーは俳句の冬の季語となるなど、冬の風物詩として世間に認知されてきた。しかし現在は1年を通じてラグビーに触れることができる。日本代表の強化という意味合いだけでなく、ラグビーというスポーツを広めていく上で、サンウルブズはとても有効なコンテンツになると期待している。
そのサンウルブズ以前に、すでに日本ラグビーの活性化と日本代表の強化を目的に発足され2003年にスタートしたコンテンツがある。
他でもない、「トップリーグ」だ。
日本代表とその強化の一端を担うサンウルブズ。どちらのチームにも所属(契約)していない選手にとって、トップリーグは唯一自分のパフォーマンスをアピールでき、成長できる場である。トップリーグもまた、日本ラグビーを支える土台なのだ。
代表の強さは、その国のリーグのレベルが反映される。
世界には様々なリーグが存在する。SRの他にも、ゴロー(五郎丸歩)がプレーしているフランスの「トップ14」や、僕がプレーしていたイングランドの「プレミアシップ」。ニュージーランドの地方代表選手権「Mitre10カップ」、ウェールズ、スコットランド、アイルランド、イタリアのクラブが争うリーグ「プロ12」、南アフリカの「カリーカップ」、そしてイタリアの「エッチェレンツァ」などが存在する。
代表の強さは、その国のリーグのレベルがそのまま反映されると言っていい。
能力の高い選手が多ければ自然とチーム同士の競争も激しくなり、リーグ自体のレベルが上がる。南アフリカが優勝した2007年のW杯フランス大会、その年のSR優勝チームは南アフリカ・カンファレンスのブルズ(南アフリカ勢で初制覇)だった。決勝の相手も同じ南アフリカ勢のシャークス。決勝のスコアは1点差という白熱した試合だった。