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大迫勇也「僕は時間がかかるから」
丁寧に積んだ能力と自信で決戦へ。

posted2016/11/15 08:00

 
大迫勇也「僕は時間がかかるから」丁寧に積んだ能力と自信で決戦へ。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

代表復帰のオマーン戦でいきなりの2ゴール。大迫勇也は、有無を言わせぬ結果を残してみせた。あとは監督の判断だけだ。

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寺野典子

寺野典子Noriko Terano

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Takuya Sugiyama

 1年半ぶりの日本代表招集。「(ハリル体制で)先発出場したことがなかったので、先発したいですね」

 11月7日、代表チーム合流直後の練習を終えた大迫勇也は、淡々とした口調で話した。そんな大迫の姿に取材を終えた記者たちは、口々に「あれほどしっかりと話せるようになったのか」と、大迫の変化について語った。大迫に大きな変化があったとすれば、培った自信と、代表に対する気持ちが原因ではないかと感じる。

 9月、10月の代表戦を前にしても、大迫のもとに合宿招集のレターは届いていなかった。合宿から2週間ほど前までに発送されるという招集レター。10月のレターを出す時点では大迫は先発ポジションを確保しただけだったが、その後2試合連続ゴールと次第に注目を集めるようになり、日本メディアにも10月のAマッチウィークに急遽招集されるんじゃないかという、そんな報道が流れることもあった。

昨季はクラブでもブーイングを浴びていた。

 それを知ってか知らずか、9月25日、ゴールを決めたライプツィヒ戦後、好調の理由を問われると「代表ウィークの間もクラブでしっかり練習できているからね。たくさん練習して、たくさん試合に出られて、(すべてが)プラスになっている」と答えた。

 続くバイエルン戦では、得点こそは挙げられなかったもののチーム5本のうち3本のシュートを放ち、絶対王者を相手に1-1と粘ったケルンの主軸として、大迫は大きな存在感を見せていた。

 昨季は左サイドなどのMFでプレーすることが多く、サポーターからブーイングを浴びることすらあった。
「監督には、僕はセンターフォワード、ストライカーだからと言っていました。でも監督は『今のメンバーをいじることは難しい。とにかくサイドで経験を積んでくれ』と」

「オーダーを忠実に遂行する日本人選手を便利に使う」という“便利屋”としての起用だとわかっていても、試合出場を第一優先に、与えられたポジションで評価を得る日本人選手は少なくない。たぶん、大迫にもそんな想いはあっただろう。

【次ページ】 監督と信頼関係を築き、FWであることを主張し続けた。

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