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サニブラウンが行くフロリダ大って?
スポーツの超名門かつ、文武両道。
posted2016/11/12 07:00
text by
及川彩子Ayako Oikawa
photograph by
AFLO
「さらなる高みを目指して頑張っていきます」
17歳のサニブラウン・アブデルハキーム(城西高)が来年秋から米国のフロリダ大学に進学することを発表した。
昨年、17歳以下の世界一を決める世界ユース選手権で100mと200mの両種目で大会新記録で優勝したほか、北京で行われた世界陸上では200mで準決勝に進出する快挙を成し遂げたサニブラウンの進路は、日本だけではなく世界の陸上関係者の注目が集まっていたが、日本の高校生としては異例の米国大学進学に驚いた人も多かったのではないだろうか。
リオ五輪には現役、OB含めて30選手が出場の強豪校。
サニブラウンの進学する米国のフロリダ大学は、アメフト、バスケット、水泳、陸上(今季の全米学生選手権で優勝)などの強豪校。学校のトレードマーク「アリゲーター(日本語でのワニ)」から「ゲイターズ」とも呼ばれている。日本でもおなじみのスポーツ飲料水のゲータレードを生み出した学校でもある。
今夏のリオ五輪には全種目を通じて現役、OB含め30選手が出場。米国の陸上代表チームでは400mハードルのケロン・クレメントが金メダル、三段跳びのクリスチャン・テイラーが金、ウィル・クレイが銀、男子1600mリレーでも2選手が金メダルを獲得したほか、多くの選手が他国代表で名を連ねた。
チームメイトになる選手も110mハードルの米国ジュニア記録保持者や世界ユース銅メダリストなど実力のある選手が多く、サニブラウンは彼らとともに世界選手権や東京五輪を目指し、切磋琢磨していくことになる。