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9秒台の可能性。~桐生、山縣、ケンブリッジに風と年齢の条件が揃えば~
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph byJMPA
posted2016/11/16 09:00
広島県出身の山縣亮太。10月14日には広島カープの試合で始球式を務めた。その際に着ていたユニホームの背番号は「9.99」だった。
日本の陸上界にとって、2016年は男子100mが常に話題の中心で、リオデジャネイロ五輪では2人の準決勝進出、4×100mリレーでは銀メダルと、歴史的な成果を挙げた。
5月21日、東日本実業団選手権でケンブリッジ飛鳥が自己ベストの10秒10。6月5日の布勢スプリントでは山縣亮太が10秒06の自己ベスト。そして6月11日には、日本学生個人選手権で桐生祥秀が3年ぶりの自己タイとなる10秒01を記録した。3人がそろって出場した6月の日本選手権は注目されたが、残念ながら雨の中の決勝となってケンブリッジが10秒16で優勝、2位は山縣で10秒17、桐生は3位で10秒31だった。