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永里優季が語った「五輪のない夏」。
敗退の理由、世論との軋轢、東京。 

text by

了戒美子

了戒美子Yoshiko Ryokai

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posted2016/10/20 16:30

永里優季が語った「五輪のない夏」。敗退の理由、世論との軋轢、東京。<Number Web> photograph by AFLO

東京五輪の年、永里優季は33歳になる。2011年のW杯で優勝した時の澤穂希が32歳。中心選手としてチームを引っ張るには最適だ。

「金をとったら、次のステージに進めるかな」

 そして大事なのは、彼女自身のこれからのサッカー人生だ。

「これからはサッカーとの距離を上手くとりながら、モチベーションの持ち方を工夫しないといけないと思ってます。それに、自分の役割とプレースタイルも変化してきてるし、今は自分の新たなスタイルを構築しながら、若手の成長も促さなければならない。もう私は若手じゃないですからね。バロンドール? 個人の賞は別に興味ないんですよ。個人の賞は別に」

 当然、東京五輪にも思いをはせる。

「オリンピックは銀メダルだったんでね。とってないのはそれだけなので、それをとったら次のステージに進めるかなって。まだ大きなことをやり残してますからね」

 つまり、目指すは東京での金メダル。次回は予選なしで五輪本大会への参加が約束されている。だからこそ今回の経験を、選手だけでなく全ての関係者が真摯に捉えるべきなのだ。

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