「ポテンシャルは僕らの方が上だと信じている」

――攻撃が中央に寄りがちというのは日本代表ではよく見られる課題だとは思うが。

「攻撃が中に中にとなる時に、それが良い時間帯で、畳み掛ける方向に行けば良いと思いますが、うまくいってないなと感じた時に、どう戦うのかがはっきりしなかったなと。監督も言うように、もっと前のスペースにボールを入れたりすれば良かったです。

　UAE戦に関しては相手10番（オマル・アブドゥルラフマン）がいることで、カウンターを警戒していてサイドバックの攻め上がりも前半はちょっと落とし気味でプレーしていたと思います。中を絞められた時にサイドを起点に使い切れないという課題は感じていました。まあでもそこまで考えすぎる必要もないと思いますし、ポテンシャルは僕らの方が上だと信じている……信じているというか明らかにそうなので」

――切り替える力が大事だと？

「良い時は誰もが良いと思うので、うまくいかなかった時にどれだけチームで耐え切れるのか。UAE戦の時は、試合は90分間あるのだから頭を使って考えてやらなきゃいけなかったと思います」

「僕達は長い間同じメンバーでやっているので」

――うまくいっていないなという感覚はない？

「僕達は長い間同じメンバーでやっているので、はっきりとお互いの特徴を分かり合っているのは強みです。あとは僕の個人的な問題だと思うので、うまくいかないことがあれば自分自身に問題があると思うし、結果を残すためにチームを動かさなきゃいけない。

　もっと自分が生きるために、自分がチームを勝たせるためにもっともっと自由にやらなきゃいけないなと思っています。ある程度のチームの規則、規律はもちろんあるけれど、その中で自分の判断でプレーをしていかなくてはいけないかなと思います」

――9月の2試合を受けて、批判の声も耳に入るのでは。

「いろいろ記事やコメントがあることは知ってます。でも、それは長い間10番で、重要なポジションでプレーしていて、結果を残せなかったら言われるのは当たり前です。受け入れる必要があると思います。

　でもそういう声が自分自身に影響することがあってはいけないですし、一番大事なのは課題を次にいかすこと。ネガティブな意見も自分の中で消化するようにしています」

――消化する、とは？

「自分に関する記事は、ほとんど見てないです。僕は（重要なのは）次の試合に勝つことだけだと思っているので。作業を怠らず集中するしかないと思っています」

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