リオ五輪PRESSBACK NUMBER
リオでベスト8の渡嘉敷来夢が残した夢。
「2人揃えば東京五輪でメダルが取れる」
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byJMPA
posted2016/09/05 17:00
リオ五輪、準々決勝。アメリカと激闘を繰り広げた直後の渡嘉敷と吉田。2人が揃って世界で戦う光景は、再び見られるのか?
「私たち2人がいれば、東京五輪でメダルが取れる」
苦労を重ね、大けがも経験してきた吉田が、大きなターゲットと格闘し終わった直後に4年先のことを口にできないのは無理のないことだ。
だからこそ、渡嘉敷は「2人の力を伸ばせばメダルを取れる」という言葉で吉田にラブコールを送った。それは女子バスケをもっとメジャーな存在にしたいという使命感から生まれた言葉でもあった。
リオでは、戦いを重ねるうちに吉田も渡嘉敷と同じ思いを抱くようになっていた。
「私たち2人が日本を引っ張っていくという気持ちがあれば、必ず東京五輪ではメダルを取れるという確信がある。渡嘉敷が言うとおり、2人がしっかりしていれば日本がもっと強くなると思う」
吉田の心も次第に前向きになっているようなのである。
渡嘉敷は、自分の“本気度”をWNBAで早速示している。
日本女子バスケット界がリオで作りだしたビッグウェーブが、東京五輪に向けてさらに大きなものとなっていくという予感は十分だ。