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<動画あり>「弟はEURO優勝を目指せる」
クリスティアーノ・ロナウドの兄を直撃!
text by
竹澤哲Satoshi Takezawa
photograph byKeita Yasukawa
posted2016/06/18 11:30
ロナウドの10歳上の兄・ウーゴはマデイラ島のロナウド博物館の責任者を務める。
「彼にとっては最後のチャンス」
――今回のEUROはどうなるでしょうか?
「優勝するよ」
――優勝……できますか?
「願わくばね。彼にとっては最後のチャンスだ。4年後もまだやれるかもしれない。でもその時は35歳だ(首をふる)。今じゃなきゃいけないんだ。チャンスがあるとしたら今なんだ。2004年EUROの決勝ではギリシャに負けた。あの時は最高のチャンスだったのに逃してしまった。それだけに今回は、絶対に優勝しなければいけないんだ」
――2004年大会で何か思い出しますか?
「思い出すよ、リスボンに31日間もいたんだ。最初から最後の試合まで全て観たし、とてもよく覚えているんだ。初戦でギリシャに敗れ、決勝でまたギリシャに負けた。決して忘れないね。俺の記憶にしっかりと刻まれているし、あの悔しさは忘れることができない。
自国開催だったし、優勝できるチャンスだったのに。でも、パシエンシア(がまんするしか、しょうがないね)だ」
テレビでEUROを観るよりサッカーをしていた。
――ロナウドは試合後、号泣していましたね。
「ああ、あいつは若かったからね」
――あなたも泣いたのですか?
「泣くわけないだろ。ちょっと涙ぐんだだけだよ(笑)。弟は19歳だったが、俺は30歳近かったから、耐えなきゃいけなかったんだ」
――ロナウドが初めて観たEUROとはどの大会でしょうか?
「さあ、わからないな。弟はテレビよりもサッカーをすることの方が好きなんだ。まだ子どもだったし、その後スポルティングに入ったから、それからは知らないよ。でもスポルティングの寮でも、あまりテレビは観なかったんじゃないかな」
――ロナウドはルイス・フィーゴやルイ・コスタのようになりたいとか、憧れたりしたのでしょうか?
「さあ、知らないな。直接聞いてくれ(笑)」