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<動画あり>「弟はEURO優勝を目指せる」
クリスティアーノ・ロナウドの兄を直撃!
posted2016/06/18 11:30
text by
竹澤哲Satoshi Takezawa
photograph by
Keita Yasukawa
5月中旬、クリスティアーノ・ロナウドの兄・ウーゴに会うために、マデイラ島フンシャルにある「ロナウド博物館」を訪ねた。Number904号(「EURO 2016 FRANCE 日本代表が語る優勝国予想。」)での、ロナウドのルーツをたどる取材のためだ。当初は「インタビューは嫌だ」と言っていたウーゴだったが、直接会って再びお願いすると「少しだけなら」と引き受けてくれた。
角刈りに近い短めの髪、日本で言えば“大将”といった感じだ。首の太さがロナウドにとてもよく似ている。
博物館の近くにあるカフェで話を聞くことになった。ウーゴは席に着くと、私とは目を合わさず、両腕を組み、「さあ、何を聞くんだ?」と少し構えた。私はひるむ気持ちを堪え、そして目の前に座ってくれただけでも感謝しなければいけないと、できる限り笑顔で質問しようと思った。
ロナウドがいちばん大切にしている展示物は……。
――ロナウド博物館は2013年12月にできたそうですが、博物館をオープンさせようと思った経緯はどのようなものだったのでしょうか?
「博物館は俺のアイデアから生まれたんだ。3年半ぐらい前、家の中がトロフィーだらけになってきたから『マデイラに博物館を造って、そこにトロフィーを飾ったらどうだろうか』と言ったんだ。その時はあいつも笑っていただけだったが(笑)。
それから1年ぐらいすると、さらにトロフィーは増え続けていた。そこで、『やはり博物館を造った方がいいみたいだ』と彼も同意したんだよ。今ではここも一杯になってきたから、港の近くに来月移ることになっている。ここの倍ぐらいの広さなんだ」
――博物館に展示されているものの中で、ロナウドにとって一番大切なものは何でしょうか?
「一番はバロンドールだ。その次がゴールデンシュー、ヨーロッパ最優秀選手賞のトロフィーということになるだろう」
――たくさんの観光客が訪れているようですが、1日にだいたい何人ぐらいが訪れますか?
「1日に何人かは分からないな。できてから2年半になるが、これまでに15万人ぐらいが訪れている。すごい数字だよ」