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<動画あり>「弟はEURO優勝を目指せる」
クリスティアーノ・ロナウドの兄を直撃!
text by
竹澤哲Satoshi Takezawa
photograph byKeita Yasukawa
posted2016/06/18 11:30
ロナウドの10歳上の兄・ウーゴはマデイラ島のロナウド博物館の責任者を務める。
レアル・マドリーは「彼にとって最高のクラブ」。
――レアル・マドリーでのロナウドについてどう思いますか。
「レアル・マドリーは彼が好きなクラブだ。戦術も彼にあっているんだろう。毎年50得点以上決めているのだから、彼にとって最高のクラブだというべきだろう」
――しかし、もしカリム・ベンゼマやギャレス・ベイルがもう少し協力的なら、ロナウドはもっと得点できているのではないですか?
「それは何ともいえないね。実際わからないことだよ。彼にパスをもう少し多く出したからといって、得点を決められるかは分からない。ルイス・スアレスやネイマールと一緒にやったらどうなるかも分からない。でも、満足できる結果をだしていることは確かだね。
ただ、今季リーガ優勝をできなかったのは残念だった。あと1つか2つ勝っていれば優勝できただけに余計にね。なんとしても来季は優勝して欲しいよ」
「ここに住んでいる人間で、誰もこんな賞を……」
――時々、テレビを観ていて、貴賓席にあなたの姿をみることがあります。ロナウドの試合はよく観に行くのでしょうか?
「チャンピオンズリーグ準々決以降はすべて観に行った。重要な試合には俺の応援が必要だからね。俺が行かなきゃだめだろう」
――ロナウドのキャリアで、あなたにとって一番うれしかった瞬間というのはいつでしょうか?
「初めてバロンドールをとった時だね。あの時は誰も予期していなかったし、まさに夢が叶った瞬間だった。初めて世界最優秀選手賞をもらったんだ。2度目、3度目の時は、ある程度予想もついていたけれど、最初の時は違ったからね。
ここに住んでいる人間で、誰もこんな賞をもらおうなんて、夢見るやつはいなかった。でも弟は信じ続けて、そして頑張ったからこそ、実現できたんだ。マデイラ島のような小さな島から世界最優秀選手賞をもらえる人間が現れるなんて、これから先500年、あるいは1000年経ってもないだろうね。しかも3度も!(ありえないねというふうに首を振って)……2度とないだろう」