後半戦に向けて明るい材料が揃いつつある。

　左腕だからといって左対左の場面だけに期待するのではなく、最終的には左右どちらの打者も抑えられるようになってほしいと土肥コーチは続ける。

「右打者に対してクロスファイヤーで入ってくる球が、どれだけ投げられるかということが左投手の原点だと思っていますし、それを目標にキャンプから練習してきています。それが現実になりつつあるのはコーチとしてうれしいことです」

　岸の復帰や菊池の活躍もあって先発投手陣も戦力が整ってきた。そこに中継ぎ陣が充実し、後半戦に向けて明るい材料が揃ってきたことは確かである。

　毎年、スロースターター気味で後半戦から巻き返しを図ってくるライオンズ。今後の戦いぶりからも目が離せない。