オリンピックへの道BACK NUMBER
卓球全日本女子ベスト8中6人が10代。
リオだけでなく東京五輪まで見えた!?
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byYUTAKA/AFLO SPORT
posted2016/01/18 13:00
22歳の石川佳純(右)はこれで3年連続、4度目の全日本制覇。史上最年少で決勝進出した15歳の平野美宇を退けた。
過去の例から見ても、東京五輪に期待が持てる。
また、10代の好成績が示したのは、近年目立っていた若い世代の台頭が加速していることだ。それは女子全体のレベルの向上と、層の厚みにつながっていく。
振り返れば、ロンドン五輪ではイギリス、北京五輪では中国と、開催国がメダル獲得数を伸ばした。それらの国の、オリンピックで活躍した競技では、実はその前のオリンピックの前あたりからその兆しが見えていた。イギリスなら北京五輪、中国ならアテネ五輪の年からだ。
それと照らし合わせても、伊藤と平野がすでに国際大会でも評価に値する結果を残してきていること、今大会でも若い力が伸びてきていることが見られたのは、2020年の東京五輪への好材料だ。
そういう意味でも、リオ、東京と、これからが楽しみになる全日本選手権だった。