ゴルフPRESSBACK NUMBER
1度ならず2度のイップスを克服!
宮里藍、強靭なメンタルの謎。
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2015/12/03 10:50
米ツアー最終戦。イップスで苦しんだとは思えない爽やかさでプレーしていた宮里。
「毎年新しいステージに立っている」
やっとゴルフが噛み合い始めたと言うように最終戦は今季自己最高の14位タイ。「トップ10で終わりたかったから悔しい」と言いつつも、時折見せる笑顔から来季のシード権獲得という最低限の目標をクリアできた安堵が感じられた。
「とりあえず、ちょっともう練習はしないです(笑)」そう言い終えると、ゴルフ場から去っていった。宮里は束の間のオフを楽しんだら、また真剣に自分自身と向き合い始めるのだ。
7年前から宮里のトレーナーを務める山本邦子が言う。
「トレーニング内容は少しずつですが、常に変化しています。『もう少し身体のこの部分がうまく使えれば、身体のここの感覚がよくなれば』と常に向上心があり、新しいことに挑戦する意識が高いので。毎年新しいステージに立っていると思います」
来年の初戦も昨年と同じくバハマだ。またコバルトブルーの海が宮里の視界に入るだろう。宮里にとってただの景色と映るか、それともそれ以上のものに見えるのか。昨年より期待をこめて、その時を待ちたい。