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イ・ボミはなぜこんなに愛される?
韓国取材でわかったその理由。
posted2016/01/12 11:00
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph by
Asami Enomoto
昨年、日本ツアー参戦5年目にして賞金女王に輝いたイ・ボミ。年間獲得賞金は2億3000万円を超え、'01年に伊澤利光が打ち立てた最高額記録(2億1793万円)をも更新した。そのイ・ボミが2016年にかける思いをNumber893号で語ってくれた。
韓国の京畿道水原市。ソウルから電車で40分ほどの街にイ・ボミが'13年に購入した8階建てのビルがある。2階にはシミュレーションゴルフの「イ・ボミ スクリーンゴルフゾン」と、姉妹が働く美容室・ネイルサロンが併設されている。インタビューと撮影はここで行われた。周辺には再開発でモダンなビルやおしゃれなショッピングモールが建ち並び、表参道のような様相を呈している。
なかば“直撃取材”でも快くインタビューに応じてくれた。
「ウワーッ! なんでここにいるの!?」
取材班がシミュレーションゴルフの待合室で待機していると、突然ひとりで現れたイ・ボミは予想していなかったのか、スッピンを隠すように顔に手を当てて、驚いた。
実は賞金女王を獲得してからというもの、取材依頼が殺到してスケジュールは目一杯。国内での単独インタビューはほぼ不可能という状況だった。
母のファジャさんから「韓国でなら取材できるかもしれませんが、時間が取れるかわかりませんよ」と聞かされていた。というわけでイ・ボミには申し訳ないが、なかば“直撃取材”となったのである。この日も夕方から韓国のファンクラブが彼女を迎えて忘年会を開くことになっており、その前にも新聞、テレビの取材が何本も入っていた。
そんな状況にもかかわらず、イ・ボミは快くインタビュー時間を割いてくれた。
「妹にヘアメイクをしてもらっている間でよければ、インタビューを受けられますから、大丈夫ですよ」