月刊スポーツ新聞時評BACK NUMBER
プチ鹿島が眺める7月の新聞世相。
セ界は見たこともない時代に突入!
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph byHideki Sugiyama
posted2015/07/26 10:40
交流戦から絶望の12連敗を喫したDeNA中畑清監督だが、それでも首位とほとんどゲーム差のない状態につけている。その事実が、セの迷走を象徴しているといえるだろう。
早稲田実業の清宮幸太郎は、今後何年も楽しめる逸材。
あ、そうそう。スポーツ紙にとっては今後3年間にわたって高校野球の記事をにぎやかにしてくれそうな逸材が出てきた。
早実のスーパー1年生、清宮幸太郎内野手である。そのフィーバーぶり。各紙解説陣の本気度をみてもわかる。
小早川毅彦氏が「彼は日本では規格外。もう、メジャーリーガーの域だよ」(サンスポ・7月20日)と絶賛すれば、篠塚和典氏は「怪物と騒がれている早実・清宮だが、いくつか気になることがあった。その1つは打ちに行く時にバットのヘッドが体の前にあること」(日刊スポーツ・7月19日)とコメントする。まだ16歳なのに完全にプロ目線でダメ出しされている点がすごい。ここらへんが「スーパー1年生」たる理由だろうか。
清宮はマスコミが取材しやすい東京の高校(早実)である点もフィーバーに拍車をかけているのかもしれない。1年後、3年後、5年後はどうなっているのだろう。ワクワクしてしまう。
以上、月刊スポーツ新聞時評でした。