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遠藤航がA代表ボランチに殴りこみ!
「スペシャルよりもオールマイティ」
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2015/07/15 11:00
各世代の代表で中心的な役割を果たし、クラブでも守備の軸として活躍する遠藤航。すでに2子の父親でもあり、精神的な安定感は22歳という年齢を全く感じさせない。
A代表と五輪代表で綱引きされる存在になれるか。
また、遠藤がメンバーに入って活躍すれば、ある選手と同じストーリーを描くことになる。2013年夏、東アジアカップで初めて日本代表に招集されて活躍、日本代表に定着し、ブラジルW杯でレギュラーになった山口蛍だ。山口のように東アジアカップで活躍してA代表に定着し、ロンドン五輪予選時の清武弘嗣のように、A代表と五輪の間で綱引きされる存在になる可能性が十分にある。
「A代表には僕自身、早く入りたいという思いが強いです。新しくハリル監督になって、まだ時間がそんなに経っていないですし、今はみんなにチャンスがあると思うんです。それに今回、僕らU-22の世代からA代表を経験できる選手が出てきて、その回数を増やしていくことができれば選手はもちろん、チームの成長につながる。自分もA代表に入っている中でリオ五輪を経験したい。とにかくチャンスなので、(代表入りを)狙っていきたいです」
現在、日本代表のボランチでは長谷部誠と柴崎が1歩リードしている。今回、海外組の長谷部は招集されておらず、柴崎は足の怪我でムリができない。東アジアカップでは本命不在の中、ボランチのポジション争いが勃発し、何かが大きく動くかもしれない。その中心が遠藤である可能性は十分にある。