サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
29歳で代表初招集のDF丹羽大輝。
4年半のJ2在籍時代に得たものとは。
text by
吉崎エイジーニョ“Eijinho”Yoshizaki
photograph byYohei Osada/AFLO SPORT
posted2015/06/16 11:50
日本代表合宿での丹羽大輝。ガンバの下部組織で育ち、U-15からU-20までは、たびたび世代別代表にも呼ばれていた。
「ああ、早く明日の練習が始まらないかな!」
苦境を乗り越えて選出された日本代表では、再び「初出場」という壁が立ちはだかっている。
6月11日のイラク戦では、6人もの交代選手が投入されながら、自身の代表デビューは果たせなかった。アップ中に別の選手が呼び出されるたびに淡々と「ああ、行くねんな」と感じたという。
それでも凹むことはなかった。デビューが果たせなかったことを聞かれると、こう答えた。
「ああ、早く明日の練習が始まらないかな、と思います! なにせ(ここまで代表歴がないため)一番吸収度が高いと思うんでね。はやくアピールしたいっす!」
ロシアW杯アジア2次予選で、果たして初出場の機会は訪れるだろうか。
彼がピッチに足を踏み入れた瞬間、それはJ1の「ガンバ大阪三冠戦士」としてのフル代表キャップになると同時に、多くのJ2プレイヤーにとっての大きな刺激となるはずだ。
仮に実現せずとも、彼はまた「一刻でも早くクラブに戻って、Jリーグでアピールしたい」と口にするだろうが……。