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なぜか内枠の馬が勝てないオークス。
「魔の1枠」ドンキの二冠を阻むのは?
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2015/05/23 08:00
ルージュバックの由来はブランデーをジンジャーエールで割ったカクテル名。桜花賞は9着に敗れたが鞍上の戸崎圭太は「オークスには良いイメージしかない」と自信をのぞかせる。
不気味なディープ産駒、そして別路線組は?
桜花賞、オークスを圧勝した名牝マックスビューティを曾祖母に持つココロノアイ(父ステイゴールド、美浦・尾関知人厩舎)は、桜花賞で10着に敗れたが、折り合い面で進境を見せた。
ルージュバックと同じ「無敗の重賞勝ち馬」として桜花賞に出走し、そう差のない4着となったクイーンズリング(父マンハッタンカフェ、栗東・吉村圭司厩舎)と、7着だったキャットコイン(父ステイゴールド、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)も、今回はもっときわどい勝負をするのではないか。
不気味なのは、「終わってみれば、やっぱりディープか」となりそうなディープインパクト産駒だ。桜花賞2、3着だったクルミナル(栗東・須貝尚介厩舎)とコンテッサトゥーレ(栗東・安田隆行厩舎)、そして、もし桜花賞を抽選で除外されていなければ好勝負したと思われるミッキークイーン(栗東・池江泰寿厩舎)も強い。
ということで、結論。
◎ルージュバック
○レッツゴードンキ
▲ミッキークイーン
△ココロノアイ
×クイーンズリング
先日発表された凱旋門賞の登録馬のなかに、日本の3歳牝馬としてただ1頭、ルージュバックの名があった。オーナーサイドの期待の表れだろう。
きさらぎ賞のように、呆れるほどの強さを見せてくれることを期待して、スタートを待ちたい。