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スマイルジャパンに現れた18歳FW。
床秦留可は世界7位をもたらすか。
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph byAFLO
posted2015/03/26 10:30
姉・床亜矢可(右)と、妹・秦留可の床姉妹。五輪出場のまさにボーダーライン上にいる日本代表にとって、姉妹の活躍が命運を握る可能性がある。
世界選手権の8カ国は、ソチと同じ8カ国。
今年1月で28歳になった平野が、三星タイトーペリグリンを離れて、もう一度海外に出る気持ちになったきっかけは、やはりソチ五輪で1勝も挙げることができず、フィジカル面とシュート力の向上をさらに追求したいと考えたことにあったようだ。スウェーデンを選んだのは、ソチ五輪の時の飯塚祐司監督から、行くならスウェーデンがいいと聞かされたことが理由だったという。
「実際に行ってみて、練習の内容も含めて、いいなと思っています。フィンランドでは、陸上トレーニングで走り込みとかあまりなかったんですよ」と言う。陸上トレーニングでも厳しい内容をこなしたうえで、レベルの高い試合で技術を磨きたい――そういう平野の意向に、スウェーデンはマッチした、ということらしい。
昨年11月以来の日本代表で、どのようなプレーを見せてくれるか。スマイルジャパンの攻撃力、向上のカギを握る選手だと言っていい。
世界選手権トップディビジョンに出場する8カ国は、ソチ五輪に出た8カ国と同じだ。世界の8強の中で、存在感を示す勝利を挙げることはできるのか、注目したい。