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日本は“ハシル”ジャパンになれる?
代表43人メンバー発表の意図を読む。
posted2015/03/20 11:50
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
AFLO
【3月19日、午後5時すぎ。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の初陣となるチュニジア戦(27日)、ウズベキスタン戦(31日)の日本代表メンバー発表から2時間後、NumberWeb編集部からまたまた電話が……】
NumberWeb担当デスク(以下、デスク) 「おつかれさま。ハリルホジッチジャパンは43人の名前が挙がったけど、これかなり異例じゃない?」
二宮 「あ、あのー、ハリルホジッチジャパンと呼ぶのはちょっと長いんで、他のメディアと同様にハリルジャパンでいいんじゃないかな、と」
デスク 「そうか。全員攻撃、全員守備がモットーの“ハシル”ジャパンだしな」
二宮 「出落ちを狙ってきましたか……。まあそれはいいとして、確かにハリルホジッチは43人の名前を挙げましたが、内訳としては代表メンバー31人、バックアップメンバー12人です。このバックアップメンバーは簡単に言えば、ケガなどがあって交代させる場合はこのなかから選ぶと。キャンプには参加しませんが“準備をしておいてくれ”というメッセージでもあるとのことです」
デスク 「確かに、急に呼ばれるよりは心身の準備ができるからいいかもね。自分が代表に凄く近い位置にいるんだとわかるのもいい」
全員をきちんと見ている、という意思表示。
二宮 「監督は『時間がなくてリストをつくるのはかなり大変だった』と語っていましたが、バックアップメンバーひとつ例にあげても、凄く考えているなっていう印象を受けましたね」
デスク 「というと?」
二宮 「常連だった豊田、柿谷、塩谷らもいれば、代表歴のない谷口、車屋たち、それに海外ではウェスタンシドニーに移籍した高萩の名前もありました。国内外問わず、俺は全員をきちんと見ているという意思表示のようにも思いました」
デスク 「なるほどね。バックアップメンバーというのはちょっと画期的だよ」