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韓国サッカー界はJをどう見ている?
ACLで勝てない日本サッカーの弱点。
posted2015/02/17 10:40
text by
吉崎エイジーニョ“Eijinho”Yoshizaki
photograph by
AP/AFLO
近年では恒例、といったところか。
3月7日のJリーグ開幕に先立ち、アジアチャンピオンズリーグから日本国内のサッカーシーンが本格始動する。2月17日の「開幕戦」は柏レイソルvs.チョンブリ(タイ)。昨季Jリーグ4位の柏が本戦出場プレーオフをホームで戦う。翌週の24日、25日からが、より本格的な始動になる。
もはや「国内シーズン開幕前だから」という言い訳が利かないようなビッグマッチが実現するのだ。昨年リーグ3位の鹿島アントラーズが、ACL前回王者のウェスタン・シドニー(オーストラリア)をホームに迎える。
さらにJリーグ開幕前から「日韓対決」が各地で繰り広げられることになりそうだ。25日にはやくも日韓の2大人気クラブが激突する。浦和レッズ(昨季Jリーグ2位)-水原三星ブルーウィングス(@水原)だ。また、3月3日にはガンバ大阪(Jリーグ優勝)も城南FCとアウェーで対戦する。
日韓のチームが出場するプレーオフの結果が順当なものになれば、あと2試合が加わる。
25日に柏レイソルが昨季のKリーグ王者全北現代モータースとのアウェーゲームに出向く。また3月4日には鹿島アントラーズがFCソウルとのアウェーゲームを戦うことになりそうだ。
ここでひとつ、ギアをぎゅっと上げていただくようなお話を。
「韓国側がJリーグチームをどう見ているか」
そこにはこちらも闘志を滾らせるべきものがある。
「Jリーグのチームには勝てるという自信が」
現地のサッカー専門メディア「スポータル・コリア」の担当記者に今回のJリーグからの出場チームのイメージを聞いたところ、こういった話が出てきた。
「ガンバ=手強い、レッズ=熱狂的サポーター、アントラーズ=伝統的強豪、レイソル=韓国キラー(2012年にホームで全北に5-1の大勝、'13年にアウェーで水原に6-2の大勝など/いずれもグループリーグ)」
トータルとしてはそれほど強い印象はない、というところだろう。実際のところ、かつて韓国の大物スターがプレーした時代とは違って、Jリーグの個々の選手などの細かい情報は伝わりにくくなっている。
ではピッチで戦う選手はどう思っているのか。2013年4月、浦和レッズが韓国の全北現代とグループリーグで戦う前日に、相手チームのエースであるイ・ドング(2010年南アワールドカップ韓国代表)に聞いてみたことがある。Jリーグのチームとの対戦にはどんな意識で臨んでいるのかと。
相手は平然とこう口にした。
「自信をもってやってますよ。Jリーグのチームには勝てると」