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ベンゲルがついにアーセナルを去る!?
自ら招いた「内輪もめ」に終止符を。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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photograph byTomoki Momozono

posted2014/12/16 10:40

ベンゲルがついにアーセナルを去る!?自ら招いた「内輪もめ」に終止符を。<Number Web> photograph by Tomoki Momozono

CLのグループリーグは2位で決勝トーナメント進出を決めたが、プレミア優勝は絶望的。ベンゲルの心中やいかに。

アーセナル指揮官としては今季が見納めなのか。

 来季からの後継者としては、例えば、ユルゲン・クロップの招聘に現実味が残されている。ボルシア・ドルトムントを率いてCL決勝進出歴も持つクロップは、同じ攻撃的スタイルを志向するが、よりアグレッシブに戦うチームを作る47歳。国内メディアはもちろん、アーセナル・ファンの間でも、「ベンゲル後」の将来を任せる理想的な若手監督として名前が挙っている。

 但し65歳の現監督は、トップ4で今季を終えれば続投に拘るという見方がメディアでは強い。アーセナル経営陣は、筆頭株主のスタン・クロエンケとCEOのイバン・ガジディスが“ベンゲル・サポーター”でもある。それでも、アーセナル指揮官としての姿は今季が見納めになる。そう思えてならない。

 ベンゲルが「トロフィーを獲得できなければ身を引く」と発言したのは、ホームで黒星スタートを切り、開幕戦から「身内」の非難を浴びた昨季前半戦でのこと。最終的に無冠は免れたが、ファン、そしてベンゲル自身も獲得を最も意識しているはずのプレミア優勝トロフィーは、今季も手に入りそうにない。

「頑固な老将」ではなく「良識ある智将」であればこそ、ベンゲルは今季を以て自ら長期政権の幕を下ろすのではないだろうか? 心血を注いできたアーセナルを、再び誰もが認める優勝候補の姿に戻すために。自らが招いてしまったファン同士の対立という、アーセナルの醜態に終止符を打つために。

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