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復活のゴールドシップ、宝塚記念連覇。
勝敗を分けた、発表以上に重い馬場。  

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2014/06/30 11:20

復活のゴールドシップ、宝塚記念連覇。勝敗を分けた、発表以上に重い馬場。 <Number Web> photograph by Yuji Takahashi

阪神コースはこれで5勝2着1回と、あらためて“阪神の鬼”っぷりを発揮したゴールドシップ。右回りの力のいる芝コースと言えばロンシャン競馬場。秋のローテーションに注目が集まる。

2着に飛び込んだのは9番人気のあの馬。

 3馬身差の2着には9番人気のカレンミロティックが飛び込んできた。

「馬場が緩かったので走りにくそうにしていたけど、直線に向いて手前を替えてから盛り返してくれた。よく頑張ってくれました」

 と騎乗した池添謙一は言う。

 3着には8番人気のヴィルシーナが逃げ粘った。手綱をとった福永祐一の表情は明るかった。

「ほかに行く馬がいたら2、3番手でもいいと思っていたけど、馬なりで速く出たのでハナを切った。体調のよさを生かせましたね」

 2番人気のウインバリアシオンはゴールドシップから5馬身ほど離された7着に沈んだ。

「行きっぷりが悪く、走りにくそうにしていました。いつもの反応がなかった」

 と岩田康誠。

ジェンティルドンナは9着、何があったのか?

 ジェンティルドンナはさらに遅れた9着に惨敗した。

「ゲートを上手に出て、道中はリズムよく走っていた。折り合いもついていました。前に壁をつくってくれとの指示だったので、向正面でゴールドシップに目標を切り換えたけど、3コーナーで手応えが怪しくなった。ゴール前はバタバタで、止まりそうになった。無事でいてくれればいいですが……」

 と、オークス以来2年ぶりの騎乗となった川田将雅は心配そうに語った。

 4番人気に支持された、武幸四郎のメイショウマンボは、3、4コーナーの手応えから一気に押し上げてくるかに見えたが、直線で失速。ブービーの11着に終わった。

「馬場かな。いや、それだけじゃないような気がする。体調はよかったです。いいところを通ることができたけど、ほかの馬より先に足が上がってしまいました」

 騎手たちのコメントから、昨年同様、発表以上に悪化していた馬場が勝敗を分ける要因となったことがわかる。

 ジェンティルドンナやウインバリアシオンといった人気馬の力を封じ込めた悪条件を克服した馬たちが、結果的に上位を占めた。

 昔から「皐月賞は速い馬、ダービーは運のいい馬、菊花賞は強い馬が勝つ」と言われているが、昨年と今年の宝塚記念は「タフな馬」が勝つレースになっていた、ということか。

 ゴールドシップが次にそのタフネスぶりを発揮する舞台はどこになるのか。またひとつ楽しみが増えた。

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