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内田、長谷部、清武、大迫……。
日本人ブンデスリーガー、W杯を語る。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byAFLO
posted2014/05/19 10:50
最終節のシャルケ戦で復帰し、予定外のフル出場となった長谷部誠。彼の回復状況にW杯での日本代表の浮沈がかかっている。
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【4】~ブンデスリーガ2部/ウニオン・ベルリンvs.1860ミュンヘン~
大迫勇也、トップ下でのプレーで学んだ“FWの感覚”。
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5月11日、1860ミュンヘンはウニオン・ベルリンとのアウェーゲームで最終節を迎えた。大迫は前節に続き、4-2-3-1のトップ下の位置で先発した。
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相手のDFラインが高かったこと、サイドの選手が裏に抜ける動きが少なかったこともあり、大迫は1トップを務めたウッドへのスルーパスを出すシーンが目立った。1-1の引き分けで終わった試合後には、その心境を丁寧に語ってくれた。
苦しさもある一方で、チャレンジし続ける楽しさもある。
――攻撃はできたという感じ?
「まあトップ下である程度、フォワードとしたら出してほしいだろうボールを出すようにしてました」
――“自分だったらこういうのが欲しいな”というイメージで?
「はい、その感じで出しました。ただ両サイドが、足元で受けたがりすぎていたので」
――両サイドのスペースに出せれば、自分で入っていけるのになっていう?
「自分勝手なんで、両サイドが。そこはしょうがないかなと思って」
――1回、シュトッペルカムプ(10番)とすごく言い合っていたけど?
「壁を作らないと(彼の言い方が)面倒くさいんで。言われた分、こちらもちょっと言わないと。(試合の中でゴールチャンスは)ゴール前に入った時に1本ありましたね。あそこにポジションを取った時、ボールが見えていなかったんですけど。ああいうところでしっかりと詰められれば、もっと結果が付いてくるんじゃないかなと思います」
――それは前半の? あれはボールが見えなかった? 実はドフリーだったが?
「全然ボールが見えなくて、味方がもうシュート打ちそうな態勢だったんで。(準備が遅れて)ちょっと空振りしてしまったんです」
トップ下をやったことによる収穫。
――ここまで6ゴール3アシストで、入団した時にイメージしていたのと比べてどう?
「まだまだできると思います。この2試合はトップ下でしたけど、この2試合トップ下でやったことで“もっとFWにこう動いてほしい”と思うところもあったし、それは収穫じゃないかなと思います」
――「まだまだできると思う」というのは、具体的に言うと?
「(トップ下に入ったことによって)FWに入った時にまた新しいイメージを持つことができると思う。良い組み立てに関与した後、中に入っていくケースでは2列目から見ていると『ああ、こういうところにスペースができるんだ』とか、すごく思った。FWでプレーする時に活かせるんじゃないかな、と」
――予想したのと違った意味で収穫があったなと?
「そうです、はい」
――移籍して最初の頃に「ゴール前での力強さなどが課題」と挙げていたが、そういうところはどう?
「大きい相手にまず慣れることが一番だと思うし。そういう部分では少し慣れてきてる。こういうプレーを続けることで、もっと成長できるとは思います」
――最初苦しむとか言われてたけど、そんなに苦しまなかった?
「どうなのかな……半分半分ですよ。苦しさもある一方で、チャレンジし続ける楽しさもあるし。その苦しさで、また成長できると思うし。まあこれからじゃないですか?」
――苦しい時というのは具体的に?
「味方が数的不利という状況がしょっちゅうあるので。そこで数的同数になれば、うまくプレーできるなと感じることはあります。サポートが遅かったりして(最初は)大変でしたけどね」
――なかなか今までには経験しなかったこと?
「そうですね。こういうサッカーに慣れることが本当に大事だと思うし、上に行けばもっと(経験することが)あると思うんで」
――とりあえずシーズン終わって、あとはW杯に向けてっていう感じ?
「そうですね、まずは(日本代表に)選ばれることですけど、はい。明日メンバー発表があるんで」
「ドイツに来たことは、全然後悔はしていない」
――この冬のドイツ移籍について、このタイミングで来る必要はないっていう声もあったわけだが、発表までにやり切ったという感じ?
「全然後悔はしてない。この半年間ですごくステップアップできたと思うし、これからも。(移籍して)良かったと思っています」
――(代表発表は)朝7時くらいに起きて見るという感じ?
「どうですかね、多分起きると思いますけど」
――ドイツに慣れてきたということで、来季が楽しみじゃないですか?
「この半年間でどういうプレーをしていたか、自分の中でしっかりもう一回整理して、反省してまた活かせればいいかなと思います」
――来季のことを考えるのは、まあW杯の後って感じ?
「明日のメンバー発表があってから、これからのことは考えたいですけど。でも、うん。準備は沢山してきたし、はい。あとは……こういう時何て言えばいいんですかね?」
――残るかっていうことについて?
「チームに? それは代理人に聞いてください。W杯については、選ばれてから話します」
――世界大会という意味ではやっぱり出たいっていうのは当然?
「もちろん、それは夢だったんで、昔から。出られるように頑張ります。……頑張りますっていうか、待つだけです」