野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
祝・シーズン開幕! MLB愛好家3人の
新外国人クロスレビュー(セ編)。
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byKYODO
posted2014/04/01 10:30
一軍オープン戦通算で打率1割4分3厘、最後の試合では4打数無安打、3三振を喫するなど不安の尽きない阪神・ゴメスだが、阪神首脳陣は“予定通り”開幕4番に。
2014年シーズンが開幕した先週末ですが、お待たせしました三匹のMLB愛好家による新外国人レビュー。今回は怒涛のセ・リーグ編です。
Toyo 「すんません。まずパ・リーグ編の訂正から。西武のレイノルズを『初のスタンフォード大かも』って言いましたが、去年まで同じ西武だったクリス・カーターがいたじゃないですか。あ~~もう……いくらお彼岸で忙しかったとはいえ、もう、MLB出身校評論家の名前を返上しなければなりませんね……」
Tessy 「それは残念です。僕も日ハムのメンドーサのシンカーをホセ・メンドーサのコークスクリューと評しましたが、巨人とのOP戦でいきなり井端にデッドボール喰らわせていましたからね。金竜飛の岩石並と修正してお詫び申し上げます」
Tomo 「スタンフォード大出身で来日した外国人選手は、近鉄のチャックなどもそうですね」
Toyo 「'60年代にあの南海の暴れん坊・スタンカと、初の外国人同士の大乱闘を演じた荒くれものですね」
Tessy 「あれはすごいですよぉぉ。スタンフォードでありながら、元プロボクサーらしいですからね。インテリと見せかけて……ゴロマキ権藤も真っ青のとんでもない荒くれ者ですよ! とまぁ、梶原一騎つながり的なところで、今回のセ・リーグ編、新たな巨人の星から参りましょうか」
●クリス・セドン(読売ジャイアンツ) 投手 推定年俸 8000万円
Toyo 「……ってのっけから全然覚えがないですね。最多勝を獲った昨年の韓国リーグのスタッツを見ると、187イニングで、84四死球&16暴投! この選手の何が良くて獲ってきたんでしょうか」
Tessy 「OP戦でもセットできない、ボーク取られる、クイックできないと、穴だらけでしたからね。名前じゃないですか。どうしたってトイレ洗浄薬みたいな名前です。トイッーレにセドンしなくて、どうしますかー?」
Toyo 「ガハハ! フランソワーズ・モレシャンですね」
Tom「彼はですね、13年前のドラフトでレイズが5巡目で選択した左腕投手です。球威はあっても制球難が解消せずメジャーでは成績を残せていませんね」
Tessy 「きっとクソボールかど真ん中ばかり投げてたんですよ。クサい球とは無縁ですから!」
Toyo 「ガハハ!」
Tomo 「レイズは6年間育成しても制球難が解消せずに放出。層の薄いマーリンズが拾ってメジャーデビューさせましたが先発4ゲームで防御率8.83。その後も、マリナーズやインディアンズを渡り歩きましたが相変わらずの制球難でした……が、昨年いきなり韓国リーグで最多勝。これで巨人が『なら取ってみるか?』って手を上げたというところでしょうか。きっと全然駄目だと思います」
Toyo 「ダメでしょうね」
Tessy 「閉幕時には皆名前も忘れている確率が高いですね。覚えていてもセボンとか世志凡太とかで」