Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER
<最強外国人、独立リーグへ> アレックス・ラミレス 「再チャレンジは、高崎で」
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byMami Yamada
posted2014/04/03 11:50
野球ファンが胸を躍らせて待ちわびる新シーズン。
勝負に燃える男たちは、フィールドに何を誓い、
いかなる覚悟で未知の激闘に挑むだろうか――。
群馬県高崎市を本拠地とする球団でスタートを切る今季、
彼はいったい何を目指してプレーし続けるのか。
勝負に燃える男たちは、フィールドに何を誓い、
いかなる覚悟で未知の激闘に挑むだろうか――。
群馬県高崎市を本拠地とする球団でスタートを切る今季、
彼はいったい何を目指してプレーし続けるのか。
国内独立リーグ史上、最強打者の誕生と言っていい。今季は群馬で、あのアレックス・ラミレスの打棒が見られることになった。
NPBに13年間在籍し、2017安打、380本塁打を積み上げたラミレスが2月14日、BCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスに選手兼打撃コーチとして入団したと発表した。
「群馬の子供たちに町のチームを生で観戦して欲しい。チームだけじゃなく、群馬のコミュニティをひとつにまとめるぐらいのつもりでやっていきたい」
今日では多くの元NPBプレーヤーが独立リーグでプレーしている。しかし、名球会入りした打者としては、ラミレスが初めてだ。BCリーグはサラリーキャップ制を導入しており、月給の上限は40万円まで。しかもシーズン中である4月から9月までの半年間しか支給されない。新聞報道等ではコーチ料も含めると総額500万円ほどになると書かれていたが、コーチ代は少額上乗せされる程度で実際は500万円にはるか及ばない。
これまでの最高年俸は巨人時代の5億円である。よくぞ決断したものだ。
「NPBで実績を残した選手だというプライドはある。でも今は、そのプライドは横に置いといて純粋に野球をやりたいという気持ち。その機会を与えてもらうこと、フィールドに立てることが何よりも重要だった」