野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
祝・シーズン開幕! MLB愛好家3人の
新外国人クロスレビュー(セ編)。
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byKYODO
posted2014/04/01 10:30
一軍オープン戦通算で打率1割4分3厘、最後の試合では4打数無安打、3三振を喫するなど不安の尽きない阪神・ゴメスだが、阪神首脳陣は“予定通り”開幕4番に。
巨人初のキューバ人外野手はキューバ凌ぎ!?
●レスリー・アンダーソン(読売ジャイアンツ) 外野手 推定年俸 6000万円
Toyo 「巨人では初のキューバ人。WBCの元代表でもありますね。当時アンデルソンと呼ばれていて、名前は結構知られてましたが、結局メジャーには呼ばれませんでした。左打席から広角に打てる中距離ヒッターで、守備は外野両翼と一塁。肩はあまり強くないです」
Tessy 「どうしたって安打損(アンダソン)と叩かれる道は免れないように思えましたが、OP戦は打率.321と好調でしたね。外国人野手はロペスが安定してそうだし、外野手の層も厚いけど一応取っておくかと非常にカジュアルな補強の印象。その割にはよさげですね」
Tomo 「Toyoさんの仰る通り、キューバのナショナルチーム出身で、賢い投資で知られるタンパベイ・レイズが4年375万ドルで契約したくらい期待されていました。実際、悪くない成績残しているんですよね。 AAAダーラムで386試合プレーして.295/.348/.439(打率/出塁率/長打率)、ホームランも43本打っています。
ただレイズとしては、一塁手か外野の両翼のどちらかでプレーするプレイヤーとして使うには、バットコントロールは良いけど長打力が物足りない、守備もそう上手くはない。……となるとメジャーにコールアップするにはもうひとつ理由に欠けていた、ということだったんですね。ただ、巨人から見て良い情報としては、この4年間アンダーソンの成績は段々尻上がりに良くなっていること。特に四球を選ぶ数が格段に向上していまして、レイズにしてみれば、契約の最終4年目にしてようやくやるべきことをやり始めたか……でももう32歳だから上積みはあんまり見込めないし契約更新は出来ないなぁ……。というところで痛し痒しな放出なんですね」
Tessy 「そう聞くとよさげですね。安打損ですけど」
Tomo 「イメージ的には、チームメイトになるロペスと同じような成績が期待されます」
Toyo 「巨人の外国人スカウトはこういう選手が好きなんですかねー。しかし、今年はキューバ人がこれで5人。これだけ揃ったのは画期的でしょう」
Tessy 「まぁ、去年アブレイユが当たったからでしょうけど、キューバ凌ぎ的な補強の感じは否めないですよ」