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ミランの方針転換でセリエAが大変身!
スター選手が集まる魅惑の激戦区へ。 

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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photograph byEnrico Calderoni/AFLO SPORT

posted2010/09/16 10:30

ミランの方針転換でセリエAが大変身!スター選手が集まる魅惑の激戦区へ。<Number Web> photograph by Enrico Calderoni/AFLO SPORT

2006年から昨年までインテルで活躍し、スクデット連覇にも多大な貢献をしたイブラヒモビッチ。わずか1年後、ブルー&ブラックからレッド&ブラックのユニフォームへ!

ユベントスは高額選手の寄せ集めチームに堕するか?

 気になるのは、デルネーリ監督とマロッタGMによる新体制となったユベントス。

 CSKAで本田圭佑の同僚だったMFクラシッチを15万ユーロで獲得したほか、バーリからDFボヌッチ、カターニャからFWマルティネス、さらにリバプールからMFアクイラーニなど代表級を次々と獲得し、リーグ最多の5600万ユーロ以上をつぎ込んだ。だが、投資額とそれに見合った結果はなかなか直結しないのがサッカーの世界だ。寄せ集めチームに、外様出身の監督デルネーリの哲学が浸透するには時間がかかるだろう。

昨季のスター不在リーグから一転、活気あるリーグへ!

 わずか1年前、カカが去り、イブラヒモビッチが去ってスターが消えたと嘆かれたセリエA。だが、ミランの方針転換が起爆剤となり、リーグ全体を巻き込んでの大きな化学反応が起きつつある。

 そのミランも、イブラヒモビッチとロビーニョのデビュー戦となった第2節チェゼーナ戦でいきなり土をつけられた。DF長友をはじめ16人の新加入選手で編成されたチェゼーナの、昇格組ならではの捨て身のプレーの前に完封負け。ローマもカリアリ相手にまさかの5失点で惨敗を喫した。

 3強ですら、一瞬も気を抜けない試合が続く。過去5年、インテルの独壇場だったイタリアのピッチは俄然、熱を帯びてきた。

 混沌のシーズンの幕開けである。

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