野球クロスロードBACK NUMBER
古巣・ロッテ相手に躍動して“恩返し”。
好調阪神を牽引する西岡剛の覚悟。
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byNanae Suzuki
posted2013/05/27 12:50
3年ぶりに日本球界に戻ってきた西岡。今季、ほぼ全試合に出場し打率.314と、好調阪神を支える原動力となっている。
戦い慣れたマリンで活力を取り戻したリードオフマン。
そんな西岡を一層奮い立たせたのが先のロッテとの試合だった。
交流戦がスタートした直後は6試合で1割3分と、スランプの入り口に足を踏み入れるかに思われた。それでも、ロッテ戦以降は26日の日本ハム戦までの4試合で17打数7安打、打率4割1分2厘とヒットを量産している。
'06年から5年連続で交流戦3割以上を記録している西岡。戦い慣れたQVCマリンフィールドで“いつもの自分”を取り戻したどころか、打撃の本領をいよいよ発揮しようとしている。
首位巨人とのゲーム差は1.5。「一から出直す」と初心に帰り、古巣との一戦で活力が増した西岡の打撃が、猛虎復活への重要なカギとなる。