ルーニーやファンペルシと化学反応を起こせるか!?

　となると、香川を守備的なMFに下げて4-2-3-1の布陣を取ることも考えられなくはない。ただ、このポジションでは香川の攻撃力を生かすことがむずかしくなる。香川自身、すぐれた「ボールパッサー」ではあるが、「ボールウィナー」の側面はあまり強いとはいえない。ここはやはり、もっと積極性や奔放さを表に出して、トップ下、もしくは攻撃的MFの位置を死守していただきたい。そう思うのは私ひとりではないだろう。

　そうなれば、つまり香川真司が緋村剣心に近づいてルーニーやファンペルシと化学反応を起こせるようになれば、ユナイテッドのサッカーはかなり楽しくなるにちがいない。そのためにも、DFと守備的中盤の整備は急務だ。ファーガソンがつぎに打つ手を注目したいと思う。