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レアル上層部を“先制口撃”!!
モウリーニョ監督就任の舞台裏。 

text by

中嶋亨

中嶋亨Toru Nakajima

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photograph byMutsu Kawamori

posted2010/06/03 10:30

レアル上層部を“先制口撃”!!モウリーニョ監督就任の舞台裏。<Number Web> photograph by Mutsu Kawamori

5月31日、ベルナベウで就任会見に臨むモウリーニョ。会見は希望通り報道陣のみを対象としたものだった

新監督が希望している新戦力とは誰なのか?

 では、モウリーニョはどのような選手の獲得を希望しているのか。地元メディアはアルゼンチン代表の若きレフティー、ディマリアや、ベンフィカの攻撃的左サイドバック、コエントラン、インテルのマイコン、ローマのデ・ロッシらの名を挙げている。モウリーニョはこう語る。

「ディマリアとコエントランは若くて才能豊かな選手だ。しかし、彼らが結果を残しているのは、(欧州のトップリーグとは言いがたい)ポルトガルだ。そういう選手に対して、2000万ユーロを超える移籍金を用意するのは正気とは思えない。それよりも私が望むのは、30代で経験に満ち溢れたベテランだ。例えば、マルディーニ(元ミラン。'09年引退)やサネッティ(現インテル)のような百戦錬磨の一流選手。彼らはいかに自分をコントロールするか知っているし、あらゆる状況に対応できる。彼らに正しい仕事場を与えると、少なくとも2、3年は最高のパフォーマンスを披露する。私にとっては、若手よりそういう選手のほうが価値がある。もし若手を希望するなら、実際に指揮した選手だけになる。マイコンは欲しい選手だ。インテルとの交渉が上手くいけば、彼はレアルの一員になるだろう。デ・ロッシは難しい。ローマにとって彼は選手以上の存在だ。トッティがキャリアの晩年を迎えている今、デ・ロッシは次なるトッティになることが求められている。ローマが手放すとは思えない」

レアルの象徴ラウールと退団表明を翻したグティが問題に。

 若手獲得に慎重な態度を見せ、マイコン獲得を公に希望したモウリーニョは、ベテランの価値も認めた。ここで興味がわくのが、レアルの象徴であるラウールと、一度は退団を公表しながら最近残留をほのめかし始めたグティを、モウリーニョがどう見ているかだ。この件に対してもモウリーニョは明言している。

「ラウールとは直接話がしたい。彼は自らの去就について、まだ何も語っていない。胸の内でいろいろなことを考えているはずだ。レアルに残る気持ちがあるのなら、私は彼を必要とすることを伝えるだろう。グティは、すでに一度クラブを去ることを決めた選手だ。そういう選手をチームに残すことはできない。戦力外だ」

 南アフリカW杯が終わり、プレシーズンが始まったとき、レアルの既存の選手たち、そしてバルダーノGMや強化部の面々がどのようにモウリーニョを迎えるのか。2004年、そのキャラクターがあまりにも強烈すぎたため、監督就任からわずか4カ月、新シーズン開幕直後に辞任したカマーチョの二の舞だけは避けてほしいのだが。

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