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ジャンプW杯に見た、お家芸の復活。
日本にメダルをもたらすのは誰だ? 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byPHOTO KISHIMOTO

posted2009/12/08 10:30

ジャンプW杯に見た、お家芸の復活。日本にメダルをもたらすのは誰だ?<Number Web> photograph by PHOTO KISHIMOTO

1992年アルベールビルに19歳で初出場して以来、5回連続で冬季五輪に出場という日本タイ記録を持つ葛西紀明。37歳にしてバンクーバーに出場すると記録更新となる

コーチとの関係が改善されるとともに成績も急上昇。

「だんだん、ユリアンティラも、僕らの意見を聞いたり尊重するようになりましたし、すると僕らも、コーチの意見を聞いたり。それで技術的に改善されたことなども出てきました」

 そう語るのは、葛西である。

 せっかく実績のあるコーチを迎えても、コミュニケーションが成り立たなければ、意味合いは薄まる。信頼と尊重の念が生まれることによって、再生への動きが進んだのだ。その結果が、昨シーズンからの復調気配なのである。

金メダルを賭けた決戦の前に代表争いが待っている。

 ところで、ジャンプのオリンピック日本代表は5人である。現在のワールドカップ遠征メンバーは、上記の3人に加え、竹内択、湯本史寿、岡部の計6人がいる。単純計算では1人が落選することになる。

 また、現在はワールドカップ代表でも、今後の成績次第では、カテゴリーが下の国際大会に出場する予定の船木和喜らとの入れ替えの可能性もある。

 代表が決まるのは来年の1月上旬。

 激しい代表争い、その先にある4年に一度の戦い。彼らは、両方をにらんで、世界を転戦することになる。

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