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振り返ればハムがいる?
他球団で活躍する元・日ハム選手達。
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2011/05/23 12:25
5月22日、横浜スタジアムでの日本ハム戦。激しい雨で4回中断のノーゲームとなった試合だが、横浜ベンチ内では元・日ハム選手のひちょりがパフォーマンスを繰り広げて観客を大いに沸かせた
巨人と横浜の2球団に、元・日本ハム選手が14人もいる!
なかでも日本ハムの顔触れはすごい。
移籍した選手は、巨人、横浜の2チームだけでもMICHEAL、藤井、工藤、紺田、小笠原、實松、須永、古城に9日に金銭トレードされたばかりの高橋信二(以上巨人)、江尻、稲田、スレッジ、森本、松山(以上横浜)と14名にものぼる。
しかも今シーズンの彼ら元ハム選手は実に存在感がある。
巨人ではゴールデンウィークの阪神戦で、'98年ドラフト1位の實松が藤川球児からサヨナラヒット、5日には小笠原が2000本安打を達成と、古くからのハムファンにとっては、感慨深い出来事が続いた。
横浜でも中継ぎエースの江尻が毎日のように顔を見せているし、スレッジやひちょりも中心選手となっている。
そんな巨人vs.横浜戦を「まるで日本ハムの紅白戦じゃないか」なんて言う声も聞こえてくるが……断じてそんなことはないと付け加えておく。
移籍した元・日本ハム選手だけで、強いチームができてしまうほど。
ものはついでに、現在12球団に所属する移籍選手の中で、どのチームの出身が一番多いのか調べてみた。
1位 横浜 27名
2位 北海道日本ハム 22名
3位 オリックス 21名
4位 ロッテ 16名
5位 阪神 14名
ここ数年低迷する横浜やオリックスが選手を大量に入れ替えているのは理解できるが、毎年上位安定している日本ハムがこれだけ選手を出しているのは疑問である。さらにハムが放出したメンバーの顔触れをなんとなく見ていたら、なんとなくチームができてしまったので、そのスタメンを記してみる。
1番 川島 ショート
2番 森本 センター
3番 小笠原 ファースト
4番 高橋 キャッチャー
5番 スレッジ DH
6番 坪井 レフト
7番 紺田 ライト
8番 古城 セカンド
9番 稲田 サード
控え 高口、實松、工藤、小山
先発 下柳、藤井、山本、木下、須永
中継ぎ 江尻、橋本、押本、松山
抑え MICHEAL
……強い。