オリンピックへの道BACK NUMBER
女子カーリングの未来を担えるか?
注目の新チーム「フォルティウス」。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byTakaomi Matsubara
posted2011/05/10 10:30
ラテン語で「より強く」という意味のチーム名「フォルティウス」。メンバー全員が常呂町出身の4人は、どこまで絆を深め、強くなれるか?
「簡単に五輪とは口にしたくない」と語る小笠原。
とはいえ、チームはスタートしたばかり。小笠原と船山も長期のブランクを経ての復帰である。チームの目標にオリンピックを掲げるが、国内にはチーム青森、今年2月の日本選手権で優勝し、来季の日本代表として戦う中部電力、札幌国際大学など、有力チームがひしめく。
そもそも、2014年ソチ五輪の日本の出場枠獲得自体、決して簡単ではない状況にある。それを知るからこそ、小笠原自身、「簡単にオリンピックとは口にしたくありません」と言う。
決して前途は容易ではない。
それでも、「日本全体を引っ張っていけるチームになれるように」と言う船山、「このチームでほんとうによかったなと思います。これからほんとうに、ほんとうに楽しみです」と語る吉田、「このチームでできるなんて思いもよらなかったので、恵まれました」と言う小野寺、そして「このメンバーでプレーするのが非常に楽しいです」と小笠原。皆笑顔でありながらも、その表情には、強い決意が感じられる。