今回は12月に開催された全日本選手権の中から、37歳にして4位に入った織田信成選手をピックアップ。現役復帰して第一線で戦った織田選手の10代、20代の頃との変化や、好結果を出せた要因について分析しました。《優勝した鍵山優真選手、16歳で2位に入った中田璃士選手らの演技とコメントを解説した「男子編」も同時公開しています》
「現場はとにかく盛り上がりました。この日1番の盛り上がり、1番の拍手でしたね。なんといっても最初の4回転を降りられる精神力が本当にすごい。以前現役だったときとは違う、一回り上がった精神力になったなと感じましたね」
全日本選手権男子ショートプログラム、最終グループの2番滑走で登場した織田信成選手。冒頭の4回転ー3回転をあざやかに決め、会場を興奮の渦へと巻き込んでいきました。現地で取材をしていた野口さんは、織田選手の精神力を称賛しています。
織田選手が現役復帰してから貫いたのは、「自分も楽しんで、お客さんも楽しませる」こと。それを実現できてうれしかった、とミックスゾーンでは涙を交えながら語ってくれたとそうです。
開催まで1年あまりとなったミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック。今回の全日本選手権ではオリンピックの代表選考をにらみ、しのぎを削った選手たち。そんな中で現役復帰して、これが最後の全日本だという織田選手が戦ったのは野口さん曰く「自分」でした。
「37歳という年齢で大舞台に立ち、織田選手は他の選手とは違うステージにいるのはわかっていました。自分の生き方、スタイル、生き様を見せたいという思いがにじみ出ていたことが、グッとくる要因だったと思います」
引退後、いち社会人として乗り越えてきたさまざまなものが今のプログラムに現れていたと評します。
話題はほかにも
- 織田選手は「技術的には本当にすごい」
- 37歳で4回転…世界で他にできる人入るか?
- 「自分を信じ、人を信じる」ことができるようになった
- 37歳でも最大限のパフォーマンスを発揮できた理由
- 織田選手に続いて現役復帰してほしい選手は誰?
- ミックスゾーンでの記者も思い出同窓会に…
などなど、さまざまなテーマにわたりました。
見るものを笑わせ、胸を熱くした織田選手の演技。今一度彼の演技も見返しつつ、ポッドキャストで別の角度からもお楽しみください。(1月9日収録)
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