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【動画】「成人式会場で中継が…」「沖縄の歴史を変えたいって」波照間島出身・大仲竜平が語る北山高校の挑戦と後輩たちの成長「日大は絶対強くなる」《徹底解剖:日本大学2025③》

2025/12/19
 箱根駅伝に挑む選手を動画でインタビューする連載「徹底解剖」に日本大学・大仲竜平選手(4年)が登場。下級生から箱根駅伝を走り、3年時からは副将をつとめるチームの中心。波照間島出身という異色のランナーは、最後の箱根駅伝にどんな思いで挑むのか。チームの確かな変化、そして後輩たちの急成長についても語ってもらった。
 NumberPREMIERでは日本大学を徹底解剖。新雅弘監督中澤星音選手(4年)の動画インタビューも公開中だ。

 2024年の1月3日、日本最南端の有人島・波照間島では成人式が行われ、その会場には大型スクリーンが持ち込まれていた。そこに映し出されていたのは同島出身のランナー、大仲竜平だ。

 当時2年生だった大仲は第100回箱根駅伝で日本大学の10区を担い、大手町に向かって懸命に桜色の襷を運んでいるところ。沖縄では地上波で箱根駅伝の中継がなく、波照間島の人々にとって馴染みがないものだった。それでも大仲が箱根路を走った反響はかなり大きく、島に帰ると港には横断幕が掲げられていたそうだ。

100回大会で10区を走った大仲 photograph by Yuki Suenaga
100回大会で10区を走った大仲 photograph by Yuki Suenaga

 大仲は高校で沖縄本島に渡り北山高校へ。同期には國學院大の上原琉翔や嘉数純平がいる。

「入学した当初から『沖縄の歴史を変えたい』と話していて、お互いに切磋琢磨して濃い3年間でした」

 沖縄の名指導者、大城昭子氏(現在・エナジックスポーツ高)のもとチームは急速に力を付け、大仲らが最終学年を迎えた年の全国高校駅伝では沖縄県最高順位の27位という成績を残した。大仲も主力の1人として4区を走りチームに貢献している。

「沖縄の長距離を強くしたい」

 大学卒業後は関東の実業団チームに進むが、いずれは沖縄に戻り、自身の経験を地元に還元しようと考えているそうだ。

 日大では3年時から副主将を務め、主将の中澤星音と共にチームを牽引。そして、前回の箱根駅伝では往路の4区を務めたが、ここには裏話がある。実は当初は復路に起用される予定だったが、インフルエンザがチーム内に蔓延し、急遽4区に回ることに。変更を告げられたのはなんと当日の朝だったという。

「5時ぐらいに起きる予定だったんですけど、3時半に起こされて。夢かなと思ったんですけど(苦笑)」

前回の箱根駅伝4区を走る大仲 photograph by Yuki Suenaga
前回の箱根駅伝4区を走る大仲 photograph by Yuki Suenaga

「絶対に日大は強くなる」

 副主将2年目の今季、大仲自身ももちろん主力の1人だが、「3年生が強い」と後輩たちの突き上げを口にした。

「(来年以降)絶対に日大は強くなると思います」

 動画では、以下のようなトピックについても語っている。

  • 箱根予選会と全日本での手応えと課題
  • 前回箱根はスクランブル起用の舞台裏
  • とにかく走り込んだ今年の夏…月間走行距離は?
  • 今回「復路」を希望する理由とは?
  • 北山高校の同級生と挑んだ沖縄の歴史
  • 高校卒業後は「専門学校」に進学するつもりだった
  • 新監督就任で「ようやく箱根を目指せるチームに」
  • 主将・中澤はどんな存在?
  • 卒業後の進路と将来の夢

 本当の意味での「名門復活」。その礎を築くためにも、最後の箱根駅伝に全力で挑む覚悟だ。強い気持ちが伝わる約30分のインタビュー、日大の応援団、そして沖縄の駅伝ファンにも届いてほしい。(11月19日取材)

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photograph by Yuki Suenaga

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