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【Podcast】「4Lzは完全に取り戻している」日本男子期待の21歳・佐藤駿は世界選手権で飛躍するか?「あとはメンタルの持っていき方」《“爆発前夜”を詳細分析》

「もっと上に行って然るべき選手!」才能があるからこそもどかしさを感じると野口さん
 長年フィギュアスケートを取材し、選手とも信頼関係が深いライター野口美恵さんをゲストに、取材の裏話やホットなトピックをマニアックに解説してもらうポッドキャスト番組「リンクの残響」。毎月、様々な角度からフィギュアスケートを掘り下げています。
 今回はNumber1112・1113合併号に掲載された佐藤駿選手のインタビューとその取材裏話を踏まえ、現状の課題と3月の世界選手権での飛躍の可能性について探りました。

「“勝ちたい”という気持ちかなり強く出ていたと思います。本来なら彼は『楽しんでスケートをしよう』というタイプなのに、欲が気づかないうちに出てきてしまった。そのことを、インタビューをしながら本人が気づいていっていました」

 佐藤選手のインタビューを行ったのは、全日本選手権で総合7位と不本意な結果に終わり、自信を失っているタイミングでした。こんな時期に取材を受けてくれるのかと野口さんが逡巡しつつ取材申請をすると、佐藤選手からは「お願いします」との返事があり、取材が実現しました。

 ジャンプについては天性の才能を持っている佐藤選手。しかし全日本選手権では彼の強みでもある4回転ルッツでショート、フリーともにミス。根本から自信を失ってしまった佐藤選手に話を順番に聞いていくと出てきたのが、冒頭の言葉でした。

「『全日本選手権優勝が目標だとずっと言っていましたが、言われてみたらいつもとは違う気持ちになっていました』と。彼自身が自分について知る機会にもなっていたのではないかと思います」

イリヤ・マリニンも佐藤駿のジャンプを認めている。それだけ稀有な才能を持っている ©️Asami Enomoto
イリヤ・マリニンも佐藤駿のジャンプを認めている。それだけ稀有な才能を持っている ©️Asami Enomoto

 佐藤選手はインタビューの中で、「(宇野)昌磨さんのインタビューを聞いていると、試合で勝つことが目標と言わないところとか、自分と少し似ているなというのは感じます。僕の中にも優勝したい思いはあるけれど、それを口に出さずに心のなかに秘めて、『目標は楽しく演技』と、自分にプラスに働く言葉を言う。そんなことが大切なのかもしれません」と語っています。

 宇野昌磨さんが常々語っていた、「練習のための試合、試合のための練習」という言葉に共感するところがあるという佐藤選手。野口さんは「他の選手の言葉を参考にするんだ、と印象的でしたね」と感想を持つと同時に、「(飛躍につながる)答えのきっかけは見つけられていると思います」と語ります。

 話題はほかにも

  • アスリートとして新世代?「勝ちたいけど謙虚」な人柄
  • 来年の五輪でメダルの可能性、さらには5年後も
  • 「すごい選手になるはずなのに、なんで!」なもどかしさ
  • 2019年ジュニアグランプリファイナルの時を思い出して
  • 身体能力からしたら「世界一になって然るべき」
  • 彼の言葉からアスリート以外の人がもらえる勇気

などなど、さまざまなテーマにわたりました。

 このインタビューのあと、佐藤選手はインカレ、国スポ、ワールドユニバーシティゲームズ、冬季アジア大会と連戦。試合の中で4回転ルッツを取り戻し、彼の状態を「爆発前夜」と表現した野口さん。アジア大会で痛めた足首の状態が若干の不安ではありますが、世界選手権での爆発を期待せずにはいられません。(2月20日収録)

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photograph by Asami Enomoto

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