スペシャルインタビューは3本立ての構成。この前編に続き、前回そして次回のWBCについて語った中編、バッターとしての自分を語った後編もお楽しみください。(原題:[スペシャルインタビュー]大谷翔平「ワールドシリーズの喜びとWBCの怖さと」(前編))
「♪ピッピッピー、ピッピッピー、ピッピッピー、ピピー」(大谷翔平、『ジングルベル』を口笛で吹きながら颯爽と登場)
――その口笛、ジングルベル……もうクリスマス気分ですか(笑)。
「今年もクリスマスツリーは飾ると思うんで……妻も楽しみにしていますし、飾り付けは楽しいんですが、ツリーを出すのと片づけるのが僕の役割なんで、それが……」
――めんどくさいんですね(笑)。今年、クリスマスプレゼントをサンタクロースじゃなく野球の神様からプレゼントしてもらえるとしたら、欲しいものはありますか。
「野球の神様からですか? そういうことの捉え方自体が変わってきて、ああ、歳を取ってきたんだなって思いますね。僕、若いときには足りない、足りないばっかりだったんです。練習も足りないし、こんなにやってんのに力も足りない、みたいな……もっとやらないとなという気持ちばっかりでした。だから欲しいものもあったんですが、最近はけっこう足りてるな、と(笑)。もちろん足りないものもあるんですよ。でも周りの環境も含めて、足りてるなって。だから、満たされているなと思います。こうやって、歳取ってきたのかなって思う瞬間がだんだん増えてきて、この先はもっとそうなるのかなと思いますね」
――満たされている今の大谷さんは、欲しいものがとくに浮かばないと……。
「でも、それってバランスとしてはすごくいいと思うんです。足りないな、という野心もありながら、足りてるな、そういう状況を作ってもらっているな、というところも出てきた。だからといって、足りてるばっかりにならないように練習も必要だと思っていますし、もっともっと上を目指していく気持ちもありますからね」
プラン紹介
「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
この連載の記事を読む
記事


