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【動画】「4回転アクセルをクリーンに跳びたいです」ジュニア王者・中田璃士が語る世界ジュニア連覇への思いと羽生結弦への憧れ「空中姿勢やフォームが全部綺麗」《独占インタビュー・前編》
「ジュニア1年目から優勝を狙っていたので、悔しいです」
3度目の出場となる今季のジュニアGPファイナルで2位となった中田は、素直に悔しさを口にした。
ジュニアGPファイナルは、シーズン前半の世界一を決める決戦。初出場となった23年に優勝、24年は3位、そして25年は2位と、ライバルたちとのし烈な表彰台争いを続けてきた。今季最後の世界一決定戦となる26年3月の世界ジュニア選手権は、ソ・ミンギュ選手(韓国)との一騎打ちが予想される。
「やっぱりプログラムの質が良い選手は、最初から最後までスピードが落ちないです。自分はバテるので、そこが課題だと思いました。(ジュニアGPファイナルでは)緊張して慎重になってあまりスピードが出なかったのと、最後は体力不足もあったと思います」

その上で、世界ジュニア選手権に向けてこう語る。
「まずはショートとフリーのプログラムを、最初から最後までしっかり通すこと。ジュニアGPファイナルが終わってからは、1回の貸し切りでショートとフリーを曲かけ練習して、今までにないぐらい練習しています」
「ループは4回転のなかでも一番簡単だと思います」
また武器となるのは、得意の4回転ジャンプ。ジュニアGPファイナルではトウループとサルコウを決め、それ以外にも4回転ループを習得している。
「ループは難しく感じなくて、一番コンパクトに跳べるので、4回転のなかでも一番簡単だと思います。1年前の夏合宿で、やってみたら降りられたという感じでした」
今後はフリップ、ルッツに着手するのか聞くと、予想外の答えが返ってきた。
「フリップとルッツは、ループまでとは比べ物にならないくらい難しくて。それよりも4回転アクセルの方が跳べそうです。来シーズンはハーネス(補助具)で感覚を確かめたりして、日本で一番最初に、クリーンに跳びたいです」

今回のGPファイナルでは、イリア・マリニン選手(米国)の4回転アクセルを生で見て研究した。
「マリニンは簡単そうに跳ぶので、見てる感じでは僕も行けるかなと思います。でも実際にやってみると、まだ力んじゃうので、コンパクトに上がれないです。マリニンは垂直跳びみたいな跳び方ですが、自分は幅がある跳び方なので、幅を上手く利用してやれば行けるかなと」
「やっぱり羽生選手は参考になります」
その上で、羽生結弦さんが北京五輪で跳んだ4回転アクセルを振り返る。
「やっぱり羽生選手は参考になります。空中姿勢やフォームが全部綺麗。あの跳び方で降りたらGOE(出来栄え点)+5だと思います」
そしてこう誓う。
「世界ジュニアの2連覇も大事ですけれど、やっぱり4回転アクセルを日本で最初に降りたいです」
無限の夢を胸に、ジュニアシーズン最後の世界ジュニアへと挑む。

将来への強い意気込みを感じさせるインタビュー。動画1本目では、以下のことも語っています。
- これまで3シーズンのジュニアGPファイナルを振り返って
- ジュニアGPファイナルを経験した3年間の成長
- ジュニアGPファイナルではフリーで4回転3本着氷
- 今季の怪我の状態は
- 怪我が治るまでは4回転ループを中心に練習
- 新たなジャンプの可能性、フリップとルッツは難しい
- 来シーズンは4回転アクセルを目指す
- 佐藤駿は4回転アクセルのライバルに
世界ジュニア選手権、そしてシニアに上がる来季からの活躍が楽しみになるインタビューです。ぜひ御覧ください。
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