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【動画】「“2人に勝つ”ことが夏のテーマ」田島駿介が語る日体大3本柱の意識と“無名の高校生”の出発点「名城大・米田監督らとの縁で…」《徹底解剖・日本体育大学2025②》
NumberPREMIERでは今季の日本体育大学を徹底解剖。玉城良二監督に続き、平島龍斗選手の動画インタビューも近日中に公開予定です。
「高校は……強くはないかな。愛知県の公立旭野高校は、個人でインターハイに行くか行かないかというところなので。私立と違って朝練もないですし、練習は午後1回だけ。公立高校では駅伝は強い方だとは思いますが、私立と比べたらそんなにだと思います。（高校時代の5000mの記録は）14分36秒です」
日本体育大学“3本柱”の一角、田島駿介は高校時代についてこう語る。高校生でも13分台を出す選手が珍しくない今の時代、この記録は決して目立つものではなかった。その田島が、今や、箱根駅伝77大会連続出場を誇る日体大の“3本柱”としてチームをけん引し、10000mでは28分11秒41を出して、日体大歴代4位の記録を作るまでの選手に成長してきた。
入学当初のことを「練習についていくことだけで精いっぱいだった」と笑顔で回想する田島だが、ここまで強くなれた理由は「玉城先生の指導と自分のスタイルが合っているんだと思います」。玉城監督のスタイルは、単に距離やタイムを追うものではない。まず大切にするのはジョグだ。一見地味にも思えることが、田島にとっては走りの“芯”をつくるきっかけになった。
「速いときは速く、遅いときは遅くやればいいと考えていたのですが、最近は速い遅いではなくリズムで押し切ることを大切にしています。ジョグへのこだわりが成長できたきっかけかなと思います」
さらに、玉城監督の指導は“技術面”だけにとどまらない。「生活が乱れると練習に出る」という言葉を、田島は何度も聞かされてきた。ただ速くなるだけではなく、人としての成熟も求める玉城監督の指導。動画では、ここまで強くなれた要因、さらに“2つのターニングポイント”について紐解いている。
遡れば、田島は日体大進学に際し、玉城監督とある“縁”でつながっていた。
「高校3年のとき、ほかの選手は進学にあたって練習を中断していたので、自分は練習を一人でやっていました。愛知高校と一緒に練習をしていたのですが、名城大学のグラウンドで練習することが多かったんです。そこで米田（勝朗）監督と、玉城先生の息子さん（当時名城大でコーチをつとめていた柾人さん）の目に留まり、玉城先生に紹介してもらったのがきっかけです」
導かれるように日体大に進学し、玉城監督のもと力をつけてきた。そして今、田島の成長を語るうえで欠かせないのがライバル——平島龍斗、山崎丞の2人だ。夏合宿も「2人に勝つ」ことをテーマとして掲げてきたと言う。“3本柱”は、認め合いながらも競い合う、強烈なライバル関係で結ばれている。
玉城監督は「入学直後から頭ひとつ抜けていた山崎、足踏みをしながらも力をつけてきた平島、まったくのノーマークから急成長を遂げて2人に並んだ田島」と3人を評する。タイプの違う3人が意識しあうことで、相乗効果が生まれているという。
平島龍斗・山崎丞とのライバル関係
強く意識しあうライバル関係、さらに、将来の夢とは——。そのほか、インタビュー動画では、以下のことに触れている。
- トラックシーズンは自己評価は？
- 最上級生としてチームを支える覚悟
- “3本柱”の一角として——平島龍斗・山崎丞とのライバル関係
- 14分36秒からの出発とターニングポイント
- 日体大との“縁”——名城大グラウンドでの出会いとその後
- 「玉城先生の指導が自分に合っている」理由
- 箱根に「出たい」から「勝ちたい」へ変わった意識
- 最後の箱根駅伝、希望する区間は？
強豪校出身ではなかった田島駿介がライバルと競い合うことで強くなった過程がわかるインタビュー、ぜひご覧ください。（9月8日取材）
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