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【動画】「今回はハイペースになりそう」スペシャリスト・間瀬田純平が展望する“箱根駅伝1区”…それでも「希望区間は10区」と笑顔で語る理由とは？《徹底解剖：早稲田大学2025⑥》
箱根駅伝に挑む選手を動画でインタビューする連載「徹底解剖」に早稲田大学・間瀬田純平選手が登場。これまで3年連続で箱根1区を走っている生粋のスターターは、最後の大一番を前にどんな思いを秘めているのか。意外な希望区間とその理由、最上級生として考えたこと、そもそも早稲田へ入学した背景など、臙脂のキーマンの胸の内に迫った。
NumberPREMIERでは今季の早稲田大学を徹底解剖。夏合宿で実施した花田勝彦監督、工藤慎作選手（３年）、山口竣平選手（2年）、鈴木琉胤選手（1年）、佐々木哲選手（1年）の動画インタビューも公開中。近日中に堀野正太選手（1年）の動画も公開予定だ。
「今回の1区はハイペースになると思いますよ」
14位、12位、4位。
これは何かおわかりだろうか。間瀬田純平が過去3年間、箱根駅伝1区で残した区間順位だ。そのタイムを振り返ってみると興味深いことがわかる。
1時間3分23秒、1時間1分53秒、1時間2分43秒。
区間12位だった2年時の100回大会が最もいいタイムで大手町から鶴見中継所までの21.3kmを走破しているのだ。監督たちのコメントでもよく聞くが、1区は「先頭と何秒差で襷をつなげるか」が最も大切にされる。タイムと区間順位だけで振り返ってしまうと、その選手の功績を見誤ってしまう。
この過去3大会の区間賞獲得者とそのタイム、そして間瀬田とのタイム差をまとめると以下のようになる。
- 99回大会：富田峻平（明大）1時間02分44秒（＋39秒）
- 100回大会：篠原倖太朗（駒大）1時間01分02秒（＋51秒）
- 101回大会：吉居駿恭（中大）1時間01分07秒（＋1分36秒）
スローペースになった99回大会、そして篠原、スティーブン・レマイヤン（駿河台大）が飛び出してハイペースになった100回大会ともに、下級生ながらしっかり先頭から1分以内にまとめていることがわかる。ただ、序盤から吉居が単独で飛び出して独走、そして後ろの集団が牽制しあった前回大会は、最後のスパート合戦でしっかり意地を見せて4位に入ったものの、中大に1分30秒以上の差をつけられてしまっている。
誰よりも箱根駅伝1区の難しさ、面白さを理解している間瀬田に、今回の1区がどうなるのか予想をしてもらったときに返ってきたのが、冒頭の言葉だ（ちなみに本人が希望する区間は別だ）。
「今回はハイペースになると思います。理由ですか？ 過去3年を振り返ると、スローペース、ハイペース、スローペースと来ているので、交互になるとしたらハイペースじゃないかな、と（笑）。吉居（駿恭）が起用されても、されなくても、中大の選手が主導権を握りそうな気がします。トラック10000ｍで27分台の選手がたくさんいますから」
総合順位でも接戦が予想されるため周囲も牽制しあうことなく、中大のスピードランナーを中心にハイペースで進み、振り落としに生き残った選手たちによって、六郷橋からスパート合戦が始まるーー。間瀬田のコメントを聞いていて、そんなレース展開が思い浮かんだ。
11月の全日本大学駅伝1区、間瀬田は中大・本間颯らが揺さぶりをかけるのにも動じず、勝負のポイントを見極め、区間賞の秒差なしの2位にまとめている。1区のスペシャリストとして、その走りと展開を読み切る判断力が成熟の域に入っているように見える。
それでも本人は「希望区間は10区」と話すが、その意外な理由と納得の理由、双方について動画でしっかり語ってくれた。
花田勝彦監督と過ごした4年弱で学んだこと
間瀬田は副将を務めており、トラックで圧倒的な強さを見せたキャプテンの山口智規とともに駅伝チームをまとめてきた。今年、チームはどのような変化を見せてきたのか。
「かなり仲良くなったというか、いい雰囲気が作れているんじゃないかと思います。以前は仲の良いグループごとに固まっていた印象もあったのですが、分け隔てなくというか。学年リーダーをつくったりしたこともいい影響を与えられたのかな、と」
動画では、以下のようなトピックについても触れている。
- 今季の故障とそこからの復活
- 花田勝彦監督と過ごした4年弱で学んだこと
- 陸上を始めた経緯
- 箱根駅伝で憧れたチームと選手
- 早稲田に入った理由は？
- 今年1年で自分自身はどう成長したか
- 11月の上尾ハーフで得た手応え
- ハーフで「61分は切れるんじゃないか」の根拠
- 最後の箱根駅伝への熱い思い
はにかんだような笑顔も印象的な間瀬田。経験を積んだ1区なのか、そうではない区間なのか。いずれにせよ臙脂の重要区間を任されるのは間違いがない。その素顔も垣間見える動画インタビュー（約17分）をご覧ください。（12月13日取材）
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