時間の問題ではあった。
4月21日(日本時間同22日)にロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手がメジャー通算176号を放ち、元ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜さんが持つ日本人メジャー選手の通算本塁打記録を塗り替えた。松井さんが足掛け10年、4970打席かけて作った記録を、大谷は7年、2979打席であっさりクリア。それは大谷のホームラン打者としての比類なき資質を示すものだが、“松井信者”からすると、「あれさえなかったら……」という出来事が……あるにはある。
2006年の左手首骨折だ。試行錯誤を繰り返し、ようやくメジャーでホームランを打つ技術を確立したかに見えた移籍4年目のアクシデント。5月11日のボストン・レッドソックス戦で左翼への浅い飛球をスライディングキャッチしようとした際に、差し出したグラブが芝生に引っかかって、そのまま手首を持っていかれた。
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photograph by JIJI PRESS